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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    秋の空の色

    ようやく空の色が秋らしくなって、久しぶりに富士山が見えている。でも暑さは全然和らがず、走った後に筋トレをしていると汗が噴き出る。

    今週は朝、長女を整形外科に送るのがルーティン。骨の再生を促す超音波治療を受けてから大学へ行っている。まだ自転車に乗れないので、色々不便だ。私は一度も骨折したことがないが、やはり骨を折る怪我というのは大変だ。

    仕事の方はようやく気持ちにスイッチが入り、勢いをつけて執行中。とりあえず夏の業務を総括する報告書を作る。義務的に書くのではなく、次につながる、将来の糧になるものとしなければならない。過去の担当者の報告書は圧倒的にそういう視点が欠けていて、それが業務の停滞を招いてき要因の一つだろうと思われる。8月末締め切りで全国からきた報告書は全て読んだ。その声も踏まえて、次につながることを示さないといけない。

    そんなことはしつつ、先日は次男とちょっと二人で外食。高3、目指す学科とか、一応決めているのだけど、モヤモヤ、ダラダラ、イライラしている。まあ結局、まだ自分がやりたいこと、なりたいモノが、明確に見つかっていないのだろう。自分が高3の時だって、そんなものだったと思う。とりあえず法学部に進んで、あとの将来はそれから考えよう、みたいな。でも次男は理系だから、そこまで雑にも考えられない面もある。

    私の仕事では、番組の企画を考えて提案が通り、いざ具体的に構成を書こうとするのに、なかなか書けない、全然、筆が進まない、という苦労を若い頃、何度も経験した。しっかり取材して通る提案書まで書いているのに、なぜだろう?才能がないのか?と随分悩んだ。若くて未熟な時にはその理由がなかなか分からなかったのだが、実は話はとても簡単で、単なる取材不足なのだった。ネタを見つけて通せる提案書を書けるくらい取材したので、自分では取材も足りていると勘違いしていたわけだ。構成を考えるためには、提案を作るため以上の情報が必要なのだ。それが全くわかっていなかった。取材できたつもりになっていたのである。若いディレクターを指導する立場になってから、常にそれは叩き込んできた。何をしていいのかわからない、判断ができない、という状況なのは、情報が足りていないのだ。何かを判断するためには十分な情報が必要なのだ。

    たぶん、自分が何をしたいのか、何になりたいのか、分からない、と悩む次男も同じではないかと思っている。だからもっと世の中のことを知らないと、その判断はつかないのでは?世の中はどうなっている?他の人はどんなことを考えて生きている?進路を決めている?などなど、自分の判断の基準を作るために世の中に関心を持って知ることが必要じゃないかな?みたいな話をしておいた。どのくらい伝わったかな?理解できたかな?

    さて中3双子も新学期早々試験中だけど、こっちはどうだろう?

    何となく色々気苦労もあるので、気分転換に一人焼き鳥。横浜駅の生鮮市場で買ってきたセセリと薬研軟骨を串に刺して焼いて食べた。やはり焼き鳥はセセリが好き。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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