30年商店:ロゴ

お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    DVDから取り込み

    必要なツールが揃ったので、ついにDVD ramに死蔵されてきた動画のiPad miniへの、というか、iCloudへのコピー作業を始める。対象となるDVD ramのディスクは15枚ある。長女が生まれた2003年から2011年まで。それ以降はビデオカメラではなく、スマホやタブレットで子どもの動画を撮っているので、データはすでにiCloudに入っている。16センチのDVD ramディスクは片面120分。両面録画できるタイプだと240分が録画できる。15枚あるから結構な時間が録画されている。

    家庭用ビデオカメラと言えば、当然SONYがトップメーカーで性能も群を抜いている。ただ長女が生まれた当時、SONYはまだ6ミリのテープカメラしか販売していなかった。テープという記録媒体は大変扱いにくい。仕事で嫌というほど付き合っているので、身に染みている。録画した映像を見るためには巻き戻して頭出ししないといけないし、次に録画をするためには、またテープを映像の終わりまで進めないと、先に録画した映像が消えてしまう。撮った映像をサムネイルの一覧で表示するようなことはできない。今のデジタルデバイスに慣れた人間からしたらとてつもなく不便なシロモノだ。撮った映像を切り出したり編集するのも、かなり高級な作業環境を整えて相当な手間をかける必要がある。おそらく当時、テープで子どもの成長を記録していた一般家庭には、撮った後、一度も再生してない膨大なカセットテープが溜まっていたのではないだろうか?

    ということで、我が家は当時まだSONYが参入していなかったDVDカムというビデオカメラを選んだ。日立製。ハーフサイズ、8センチのDVD ramディスクをカメラに入れて録画する。片面30分、両面で60分、一枚のディスクに録画できる。録画した映像は、家のテレビに接続しているDVDレコーダーにディスクをかけて、その内蔵HDDにまずコピーする。データのコピーなので、テープのダビングみたいに実時間はかからずすぐにできる。データをコピーしたら8センチのディスクはデータを消去してまたビデオカメラに戻す。HDDにコピーしたデータはある程度溜まったら、16センチの120分のディスクにコピーしてHDDから消去、ということをマメに行ってHDDの空き容量を確保していくわけだ。日立のビデオカメラは、画質とかバッテリーの持ち時間とかSONYに比べると見劣りする部分は多々あったが、テープを扱う手間に比べれば、補ってあまりある便利さで、私はこのシステムを大変気に入っていた。ただこの手のものは、規格というのが、だんだん問題になってくる。当時、DVD ramという方式は日立やパナソニックが採用して製品展開していた。家庭用のDVD ramレコーダーに使うディスクは専用のカセットケースに格納されていて、ケースのままレコーダーに投入できる仕様となっていた。それはそれで使いやすかったのだけど、その後、SONYはDVD ram方式は採用せず、DVD rwという規格でレコーダーやDVDカムを展開し始めた。そして気がつけば、DVD ram勢力は劣勢になっていた。現在、カセットのままDVD ramディスクを投入して再生できるレコーダーはもう作られていないと思う。我が家にある一台のレコーダーももう作動が怪しい。そしてついでに言うと、このデッキはハイビジョン時代以前のシロモノなので、HDMI出力がないので、今回、私が揃えたツールの適用対象にならない。で、どうするのか?というと、実は少なくとも我が家に現在あるBlu-rayのレコーダーはSONY製だけど、DVD ramディスクの再生には対応している。カセットからディスクを取り出してレコーダーに投入すれば、再生はしてくれる。ただこの先もBlu-rayがDVD ramをサポートしてくれる保証はない。なので、今のうちにDVD ramデータを動画としてiCloudにコピーしておかないと、将来、本当に再生不可能な死蔵データになってしまう心配があるわけである。

    ということで、ついに動画コピーを始める。2003年からだ。さすがに全コピーとかはしない。記録されているサムネイルをまずざっと確認して、残したい録画のいい部分だけ、iPadの画面収録で動画に切り出していく。まあこれでも一応プロなので、そもそも撮影時点で冗長な長時間撮影をしてなくて、かなり抑制的にしか撮影していない。なのでそこから必要なカットの残したい部分を選ぶのも、そこまで時間はかからない。とりあえず今日はディスク2枚分、240分から残したい動画を取り込んだ。でもやはり第一子なので、そこまで作業を進めても、まだ半年も経っておらず、ハイハイもしていない。(笑)一人目あるあるだ。ちなみに私の親が作っていたアルバム、兄は三冊目くらいでまだ抱っこされているが、私は1冊目のアルバムの終わりでもう歩いている。

    しかし、当たり前なのだけど、長女が生まれた当時の22年前、私も妻も若い。(笑)そして狭い家なのに職場の後輩たちがやたらたくさん家に遊びにきてくれている。当時、新人だった後輩たちも今や皆立派な管理職をやっているのだけど、皆、若くて楽しそう。この様子はやはり記録として取っておきたい。残り13枚、この先も頑張ろう。

    在宅勤務だった一日、今日は日中の出来事で日記に書いておきたいこともいくつかあったのだけど、とりあえず長くなったのでここまでにしておこう。昨日買った本も予想以上に興味深くて、役に立ちそうなので、その感想も書きたいのだけど、それも長くなりそうなので、またいつか。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE