平和な日常の記録
家族が多いので我が家は日々、何らか面白いことが起きているのだけど、全部を日記に書ききれないし、その面白さを家族以外の人に...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年10月15日
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最近、浜近くに小魚の群れがいるのか、カモメが群れ飛んでいることが多い。カモメ、と言っても春から夏の季節、うちのあたりで見られる種類は、基本ウミネコだけだ。カモメの仲間、カモメ属の鳥たちはほとんど北方系で日本の本州沿岸で繁殖し、夏も姿が見られるのはウミネコだけだ。繁殖地としては八戸の蕪島が有名だが、島根県にも有名な集団繁殖地がある。ただ三浦半島周辺に繁殖地はなくて、うちのあたりで夏に見られるのは、まだ繁殖に参加しない若い個体だ。カモメの仲間は繁殖に参加する完全な成鳥になるのに数年がかかる。ちなみにウミネコは英名でBlack tailed gullというが、成鳥は白い尾羽に太い黒い線が入っている。尾羽にこんな特徴を持つカモメは世界でもウミネコしかいない。そしてウミネコの分布は世界的に見ると日本近海に限られており、実は結構珍鳥だ。日本では全くありふれたカモメだけど。ちなみに日本で見られるカモメの種類の中には、ただの「カモメ」という標準和名が付けられている種類がいて、非常によろしくない。英名がCommon gull なのをカモメにしてしまったのではないかと思うけど、せめて「マカモメ」とかしておくべきだったと思う。カモメの仲間、という意味で言っているのか、種類としての「カモメ」を言っているのか、大変紛らわしい。バードウォッチャーは調査の時など「タダカモメ」とか呼ぶことが多い。
話は逸れまくりだけど、最近までウミネコばかりだった浜のカモメの群れに、今朝はユリカモメが数羽混じっていた。ウミネコより少し小さくて、白い羽が良く輝くユリカモメは、カムチャッカとかで繁殖する種類で、日本では冬鳥。これから来年の春まで、海辺で小魚を追う姿が見られる。
今日は町内を流れる森戸川にも2羽のコガモが泳いでいた。これも北で繁殖して日本に越冬に来る冬鳥だ。
そんな冬鳥を見た後で、耳さんの投稿で秋田にハクチョウが「来秋」したことを知った。羨ましい。3月に行った秋田、秋田駅とか秋田県庁の上をハクチョウやガンの群れが飛ぶ、ワイルドで最高な街だった。北国に暮らしたことがない人は知らないと思うけど、ハクチョウとかガンという鳥はとてもデカい。そして声も非常に大きくて、その巨体と大音量で編隊を組んで飛び回る存在感はすごい。北海道にいた時、春の田んぼで米農家のインタビューを撮影していたら、真上をハクチョウの群れに低空で通過されて、インタビューの声が全く聞こえなくなりNGになったことがあったくらい。書いていて、久しぶりに北国へ、大きな鳥を見に行きたくなってきた。
さて仕事は三連休明け、殊勝に色々励む。いま頭に、やや荒唐無稽だけど、全く非現実的ではない新アイデアが浮かんでいる。考えるうちに「これしかないのでは?」と自分では思ってきているのだけど、人に話すとまたホラだと思われるのだろうな。(笑)でも正攻法で事態が動いたり進んだりするイメージが全く湧かないので、それくらいの奇策はありだと思うのだけど。
昨日たくさん飲んだので今日は休肝。ノンアルで大人しく夕食。日本代表がブラジルに勝って子どもたちが盛り上がっている。それはいいけど、3階に置いてあるマンガを、どの受験生が一階に下ろしてくるのか?
レベルE。でも、これは冨樫さんの名作だ。(笑)退屈しのぎのためには人に迷惑かけることを屁にも思わないろくでなしで、宇宙一の切れ物であるドグラ星のバカ王子に振り回される人たちのハナシ。出してあるとつい読んでしまうじゃないか。結構名台詞が多くて、私が仕事の時にも使っている「斜め上」という表現はこの漫画のクラフト隊長のセリフが元ネタだったりする。イカれたバカ王子以外は、登場人物が皆、妙に良識的で、それが絶妙な面白さを醸し出す。小学校の女教師に化けている殺し屋宇宙人が、クラスの児童の心配を真剣にしたり、まともな指導をしたり。いつ買ったものか?と思ったら、第一刷で発行は1996年となっていた。約30年前か。冨樫さんはこのあとハンター✖️ハンターの連載を始めたのだと思うけど、彼はどこまで続きを描けるのだろうか?
まあそれはともかく、受験生が気を取られないように3階の本棚に戻しておこう。
神奈川県葉山町/57歳