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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    晩秋

    本日も在宅勤務。午後から雨が降りそうなので、午前中に一回休憩を取り、ランニング。昨日、上皇ご夫妻が散策された小磯の鼻は今日は静か。富士山は山頂付近に少し雪がある。

    数日前、我が家の前にジョウビタキという小鳥が飛来し、鳴き始めた。冬鳥としてこの季節に北から渡ってきて、すぐにナワバリを作るため、高い枝や電線で「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と鳴くので、とてもわかりやすい。越冬期は、1羽ごとにナワバリを構えるので、オスもメスもそれぞれ鳴いて自分のナワバリを主張する。オスとメスで争っているところも普通に見掛ける。習性としてはモズと同じ。わずかな緑しかない都心の住宅地などにも飛来する鳥で、どこに住んでいても、10月下旬から11月初旬の朝、この鳥の鳴き声で、晩秋の訪れを告げられてきた。縄張りが固定されると、春まで同じ鳥がそこにいることになる。毎年、わが家周辺は「オスかな?メスかな?」というのを楽しみにしている。オスは結構美しい鳥だが、メスは地味。でも大きな丸い目がかわいい。どちらも羽に白い斑紋があるのが特徴。この写真撮ったのはもう何年前かな?

    東日本大震災後、一時期、かなり飛来数が減ったように私は感じていたが、最近は回復してきた印象。そしてかつては日本で繁殖記録がほとんどないほぼ完全な冬鳥だったのが、最近は各地で繁殖記録の報告がとてもに多くなっており、分布や習性に変化が出てきている鳥だ。

    ランニングから戻って神妙に仕事。今週のミーティングを受けて、やや腹は立っているけど、よくあることだ。喧嘩を売られた、というほどではなく、相手の理解が浅くて、要は分かっていない、というやつだ。教えてやればいい話なのだけど、教え方にも、「丁寧にレクチャーする」「分からせる」「思い知らせる」など、松竹梅のバリエーションがある。いい年なので、あまり大人気のないことはしないように穏便に、と自分に言い聞かせて対応中。

    仕事の合間にまたAmazonで本が届く。密かに私の中でいしいひさいちブーム到来中。なんせ作品の幅も量も膨大なので、未読のものはまだまだある。くだらなさの極みと、よく分からない何かを貪欲に、脱力して書き続けてきたいしいひさいち作品を改めて少し読みたい気分。

    本日は休肝日でノンアルデー。夜シラフでみなさんの日記を読む。浮記さんのオットさんが野鳥の会の会員だったとは!そしてしかも「そこが魅力的だった」とは!羨ましい。(笑)私のバードウォッチャー人生では、それがモテに繋がった経験はゼロだ。若い頃、一緒に鳥を見に行けるような趣味が合う彼女ができることを夢見ていたけど、完全に幻想に終わった。詰まるところ、「狩猟本能」に起因する趣味だと思うので、女性比率は非常に低い。もちろん「面白そう!一回連れてって!」みたいなことは言われたことはある。でも私のような人間が向かうフィールドはテーマパークや水族館みたいなところではないので、クソ暑いか、死にそうな程寒い、そしてトイレがない、という女性から見たら悪夢みたいなところばかりだ。だから連れていくとしてもかなり気を使うし、それは私が楽しめる場所ではない。爽やかな高原とか、美しい池とかで、可愛い鳥が次々現れるのを飽きずに観察する、というイメージを持つ人が多いと思うが、結局私たちが向かうのは、例えば8月のクソ暑い、日陰一つない海辺だったりして、「ここで3時間くらい待っていれば、潮が引いて干潟が現れてシギの仲間が飛んでくる、かもしれないんだよ!」とか、北風吹き荒ぶ冬の田んぼで「日没まで粘れば、コチョウゲンボウやハイイロチュウヒが飛ぶ、かもしれないんだよ!」ということで、女性を連れていけば、15分で帰りたいと言われることは必至だ。(笑)もちろん妻も、そういうバードウォッチングへの興味や理解はゼロだ。でも今の家に住むようになってから、餌台にくる鳥の名前をある程度覚えて、巣箱のシジュウカラの子育てに関心を持つようになったのは、大きな変化かな。

    ソフィさんのシバ犬さんのご出産、驚いた。偽妊娠というのを読んで、なるほど、そういうことがあるんだ、と思っていたところのカウンターパンチ。(笑)無事のご出産、おめでとうございます!犬は安産って言いますよね。妻が初めて妊娠した時、戌の日に水天宮にお参りに行って、子宝犬の像を撫でたことを思い出しました。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/58歳

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