疲れた時の清涼剤→これも値上がり
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風早草子
カザハヤソウシ
2026年4月7日

水槽の魚に少し変化を付けたくて、昨日、葉山の熱帯魚店へ。ラスボラ・エスペイという魚を買った。

うちの水槽はこの10年くらい、基本的にカージナルテトラという魚がメイン。南米アマゾン原産。昔はネオンテトラという魚がポピュラーだったが、今ではすっかりカージナルテトラが取って代わっている。メタリックブルーのラインが背側、そして腹は鮮やかな赤。小型で温和で水草の中を群泳させるととても美しい。近年は東南アジアでブリードもされているようで価格も安い。熱帯魚の象徴みたいであまりにもポピュラーだけど、これを超える美しさの魚はそうはいない。ポピュラーだけど、これが最高峰みたいな感じ。
ADA、アクアデザインアマノという会社がある。新潟県巻町に本社がある。ここ数十年、日本の、というかある意味、世界のアクアリウムシーン、特に水草水槽について、「ネイチャーアクアリウム」という概念を打ち出し牽引して来た会社。水草を育てる上で底床が重要なことを明らかにして、従来の砂利ではなく、土を粒状に固めたソイル系の商品をリリースし、同時に水草の成長に重要な水中にCO2を添加するシステムも製品化した。さらに照明も水草の成長に適して波長の専用品をリリースした。そしてこれら全て、水槽の美しさを阻害しないように、プラスチックのホースなどを使用しないガラスや金属製で作った。そしてその美しい水槽をカメラマンでもあった創業者の天野尚氏が美しい写真にとって、毎年熱帯魚店で無料で配布される分厚い製品カタログにふんだんに掲載した。熱帯魚マニアはそのカタログの美しい写真に魅せられて、ADA 製品をバンバン買った。私も結構その口。(笑)その天野氏、もう10年以上前に亡くなってしまったが、生前のインタビューで「一番好きな魚はカージナルテトラ」と明言していた。アクアリウム界のカリスマが「一番好き」と言うほどの魚なんだけど、まあ魚を飼っていると、時々新しい魚を入れたくなるわけ。
で、最近、以前飼っていたことがあるラスボラ・エスペイという魚を入れたいと思っていた次第。淡水熱帯魚の世界、カージナルテトラとか、テトラと付く種類はカラシン目の仲間でほとんど南米産。これが熱帯魚の一大勢力。鮭の仲間みたいに脂ビレがあるのが特徴。これに対抗する熱帯魚界の一大勢力が東南アジア原産の小型のコイの仲間。ラスボラというのもコイの仲間の一派。エスペイは中でも人気が高いオレンジの魚。これも小さくて温和な魚で群泳させると美しい。最近、熱帯魚店であまり見かけず、購入のチャンスがなかった。でも昨日、久しぶりに葉山の熱帯魚店をのぞいたら、エスペイが入荷していた。数はわずか7匹。群泳というには物足りない。小さい魚だしせめて15匹は欲しい。でも熱帯魚の世界は、出会った時に、ビッときたら買うのが鉄則。逃がした魚には二度と出会えない。そして、地元の熱帯魚店で買うことも重要だ。そもそも葉山みたいに人口が少ない小さな町に熱帯魚店が存続しているのはかなり珍しい。私が熱帯魚を買い始めた約30年前は私が住んでいた世田谷区周辺もかなり多くの熱帯魚店があった。ある意味、まだバブルの残渣があったのかもしれない。独身時代、ヒマな休日、私はかなりの時間をバイクで熱帯魚店巡りに時間を使っていたので、かなり多くの店を知っていた。現在、それらの店はほとんどなくなっている。熱帯魚店はチェーンか、ホームセンターのペットコーナーでしか中々の見られない。そういう状況なので、貴重な地元の熱帯魚店ではなるべく買い物をしておきたい。微力ですが。まあでも、こういう世界って、実はケチな私みたいなマニアは、たぶん業界を支えるような消費者ではないのだと思うけど。熱帯魚に結構ハマって飼っていた時期、熱帯魚雑誌も結構買って読んでいた。「楽しい熱帯魚」とか。ああいう雑誌には毎月、読者訪問紹介コーナーみたいなのがある。そういうところに紹介されている人って、だいたい「熱帯魚の魅力にハマって2年、気付いたら水槽が100本に。夢は自分でプロショップを開くこと」みたいな、地方の資産家のバカ息子?みたいな人とか、自慢のアジアアロワナが20匹!みたいな田舎のヤンキーっぽい土建会社社長みたいな人ばかり。ああいうのを見ると、業界を支えているのは自分みたいな愛好家じゃないなー、と思っていた。(笑)まあ別にどうでもいい話ですが。

で、今日は渋谷へ出勤。そういえば、職場の近くにも熱帯魚店がある。ここは例の、元東京本店の屋上の熱帯魚店にいた店員さんが始めた店。最初、目黒とかに店があったのだけど、徐々に増えて、渋谷の店もちゃんと存続している。そしてチラッと店を見たら、ラスボラ・エスペイ、いた!いい感じのサイズで、状態もグッド。ということで10匹購入。店内を見ると、私が一番好きなアルタム・エンゼルという魚もいた。一般的なエンゼルフィッシュはスカラレ、という種類なんだけど、アルタムはネグロ川産の別種。普通のエンゼルフィッシュが累代の養殖で野性味乏しい丸っこい魚になっているのに比べて、スマートなフォルムでヒレがピンと伸びて野性味に溢れていてとても格好いい。それなりに高価なのだけど、若い頃、それなりに長く飼っていた時期がある。チャンスがあればまた飼いたいのだけど、最近は入荷がとても少ない模様。この魚を最初に買ったのも、東急本店だった。ラスボラ・エスペイを準備してくれるのを待つ間に担当の若い女性の店員さんに「ここの店長さんが東急本店にいた時にアルタム買ったんですよ」とつい、思い出話をしたら、「今日、店長いますよ!お話ししたらどうですか?」と言われて、思わず、久しぶりに歓談。と言っても私はそこまでバンバン魚を買うような太客でもないから、顔なじみの常連というほどでもなかったのだけど。ただ、広島に引っ越す時に、まさにアルタムエンゼルを運ぶために目黒の店まで行って、酸素パック詰めにしてもらったり、結構世話になっており、一応思い出してもらえた。店長、私と同じくらいか、少し年上か?東急本店の頃はお互い20代だったのかも。今やお互いアラ還だけど。でも話すと、互いに長い魚愛好家で、最近の熱帯魚店業界事情なども聞けて楽しかった。ADAも最近は中国メーカーのキャッチアップなどで結構苦戦しているらしい。ちなみに店長は、相変わらず色々な展示やショーにレイアウト水槽の展示を頼まれていて忙しいそうな。店内の水草レイアウト水槽はどれも手入れが行き届いていてとても美しかった。そして件のアルタムエンゼルは、展示に入れるために、ちょっと高いけど仕入れた個体たちということ。来月の展示に出したら、少し安くして売れますよ、ということ。なに?でも現在の値札は1匹15800円・・・買うなら4匹くらいは入れたいから、少し値引きしてくれても手は出せないかな。(笑)

神奈川県葉山町/58歳