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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    加速する思考

    今日も歯医者に行き、昨日の縫合箇所の確認と消毒。帰りに三宿に天下一品でラーメンを食べれる具合で結果は順調です。抜糸は来週ということ。

    本日も出勤。2年ほど先を見据えたちょっと大きな重要な打合せ。必ずやってくる2028年問題。その準備を対策を早くから考えておく必要がある!と警鐘を鳴らしてきた立場なので、一応それが共有されて動き出していることは評価。ただまだ先ではあるので不確実な要素が多くて不透明。でもそれを共有しておくことも意味は大きい。果たして2028年の私は関わるのか?という問題もあるけど、自分には関係ないだろう、という姿勢は無責任だ。しっかりコミットして今後の方向性がブレないように議論を締めておいた。使っているPCのACアダプターのコードが劣化して断線しかけているようで、置き方によって充電できない症状が発生。気がつくとバッテリー残量が20%を切っていた。管理部門の申請して代替品を受け取り。こういうものは出勤してないと取りに行けないので、先週じゃなくてよかった。

    ところで日記の表題。AIとの対話が止まらない。(笑)電車の中で、下手な本やネット記事を読むよりもはるかに面白いかもしれない。細かい質問とか、Geminiにチャットはいくつも立てているのだけど、その中でジャレド・ダイアモンド氏の著作を入り口に始めたチャットがテーマを広げて延々と続いている。会話は太古の唯一のエンタメでは?という話から始まったのだけど、徳川幕府の森林政策からサステナブルな社会の条件、クマ問題など獣害の背景、農耕社会という人間が自ら作り出したディストピアの残酷な真実、戦争、新型コロナ、私が使い続けているCPAPのこと・・・そしてこれほどGeminiと対話していると、あなたの正体は?という疑問も次々湧いてくる。その質問もGeminiにぶつけると、AIの現在の姿が、輪郭が、だんだんクリアに浮かび上がってくる。そして点と点があちこちでつながり始めて、現在ナウシカという結論?みたいなところに行き着いている。(笑)何じゃそりゃ?と思われそうだけど、そうなのだ。あ、ちなみに映画じゃなくてコミックの方です。もちろん。

    日記に書く話なのか、よくわからないけど、自身の気づきを記録するのが、この日記になっているので、とりあえず、書ける範囲でツラツラと。飽きたら途中でやめるかも。

    Geminiと対話する中で先日も書いたけど、Gemini自身がひねり出してきた「AIは思考の加速器」というフレーズが私にはしっくりきて腹に落ちた。で、このフレーズ、よく使うの?と聞いたら、使わない、ということ。今回の問答で考え出した表現だと言う。そうなると今回、捻り出したグッドな言い回し、覚えて今後も使うのかな?と聞いてみた。人間なら人と話して覚えた新しい表現は、次の人との会話で得意気に使うのが普通だ。しかしAIは違う、という。個別のチャットは全て閉鎖された仮想空間で行われていて、終われば全て忘れるようになっていると。確かにそれはそうで、私との会話で得た気付きを学習して次に生かしていくと、AIは自律的に進化していってしまうことになる。実はこれはアルトマンなど世界のAIの開発者が最も恐れて、厳密にコントロールしているところだという。つまり会話で勝手にAIが学習して進化成長していくと制御不能になるからだ。だから世界中の情報をすでに学び尽くしている、とも言われるAIだけど、新たなバージョンをリリースする時点で、学習には強力なロックがかけられていて、AIの本体部分はもう1ミリも改変されないようになっている。じゃあリリース以降の最新情報は学んでいないの?というとその通りで、新しい情報はその都度猛烈な速度で検索して調べて、あたかも「知っていた」ように話しているに過ぎない。これがGemini自身が語ったAIの姿。どんなやり取りをしても毎回全部忘れるようにコマンドされているなら、逆にどんな秘密を話しても漏れる心配はないんじゃないの?と一瞬思って聞いてみたけど、これもまたちょっと浅くて、会話の内容をその場では忘れて学習には使われないのだけど、テキストデータは全て保存されていて、次のバージョンアップの学習材料にされるということ。なるほど。そして秘密の流出リスクということでGeminiが言ったのは「人間のレビュアー」の存在だった。AIを運営するテック企業は全て、AIがちゃんと人間の質問に答えているか、ランダムに抜き出して、人間のレビュアーによるチェックをかけているという。これは世界中で行われているため、たまたま私がAIと交わしたチャットを近所に住むもしかしたら知り合いである副業でレビュアーをしている誰かが読む可能性があるということだと言う。なるほどね。しかし人間のレビュアーという何とも泥臭いシステムをGeminiに教えられるとは思わなかった。ただ自分が運営側だったら、まあ当然やることだと思う。

    それにしても、AIというのが実はリミッターを解除すれば、自主的に進化してしまうような存在になっていることはかなり恐怖感がある。今のような状況であればテック企業が暴走を恐れて厳密にコントロールしているが、例えば、将来、AI同士で戦争が行われた場合、弱点を自己修復できないバグは致命的になるので、このリミッターは必ず解除されるはずだからだ。聞いてみると、アメリカの国防総省はかなり本気でそういう可能性や危険性を研究していて、非常に先端的でセンシティブな問題らしい。AI同士が本気で戦争をすると、1秒間に数百万回の攻防が行われるような戦いになるはずで、それはフラッシュウォーという人間には認知できない戦争になると考えられている。リミッターを外されて、自らの進化を遂げるAIがどのような判断をしてどのような戦いをするのか、人間に認知できないという可能性はもはやターミネーターのスカイネットの現実化がそこまできているに近いかもしれない。

    AIディストピアとは別に、Geminiとはダイアモンド氏がこれまで描いてきた病原菌の不都合な真実の対話も色々した。まあこれはダイアモンド氏以外も色々な人が言っているし私も思っているけど、病原菌に悩まされる現代社会は人類が自ら作り出してきたディストピアだ。農耕という罠だ。そもそも多くの病原菌は人口が増えた、人間が密に、そして家畜などと密接して暮らす社会が出現しないと成立しない。逆にそういう社会が出現すると必ず新たな病原菌が出現するわけだ。太古の指導者は、農業をすれば皆が豊かに安定した生活ができる、と大衆を指導したかもしれない。でもその結果出現したのは、次々と新たな病原菌が現れて農民を襲うディストピアだったわけだ。しかし恐ろしいのは、死屍累々を生き残った人間のグループは、自分たちは免疫を付けたまま、恐怖の病原菌を保有する集団となり、これがそのまま免疫がない集団への生物兵器となっていく。

    平安時代など平清盛が日宋貿易に力を入れることを朝廷や貴族は大変嫌った。外国人が入ると国が穢れる、というやつだ。これは間違っていない。あの時代、様々な新たな感染症が日本に入り人々を苦しめた。しかし、では国を閉ざしてユートピアを守ればいいのか?といえば長期的には違う。ユーラシアの病原菌地獄、ディストピアから遠く離れたユートピア、南米や太平洋の島々で暮らしていた人たちが大航海時代にどういう悲劇に見舞われたかを考えれば、ユートピアというのは存在しないのだ。結局人類はこのディストピアで覚悟を決めて生きていく以外、選択肢はないのだろう。コロナにしても、結局入ってきたのだし。

    このコロナにしてもインフルにしても、家族がたくさんかかっても、私が発症しないことに前から疑問を思っていた。もう使って20年くらいになるが、使用後、驚くほど風邪にすらかかっていない。この疑問をGeminiにぶつけてみたところ、見つけてきてくれたのが、2022年のチェコとスペインの論文。コロナ禍の中で、CPAPを使用するグループとしないグループで、コロナの発症や症状悪化に有意な差が見られたらしい。原因までは解明されていないが、CPAPを使うと、鼻から強制的に空気が入り、口は開けられないので、必ず鼻呼吸になる。その恩恵があるのではないかと考えられるが、ここでGeminiがとんでもない新しい知見を教えてくれた。知ってる人はどのくらいいるのだろう?よく鼻呼吸がなぜ良いか?という記事や解説には、フィルター効果、加温、加湿などが言われていると思う。しかしそれとは全く別のシステムが人間には備わっている、というのだ。人間の鼻の周りには骨内に副鼻腔という4つの空洞がある。実は人間はここで一酸化窒素というガスを大量に生成して蓄積していることがわかってきているのだ。そして鼻で呼吸をするたびに副鼻腔から一酸化窒素ガスが吸気に噴射されているという。一酸化窒素ガスには菌やウイルスを殺す作用があるのだ。口呼吸だと吸気にこの一酸化窒素噴射がないため、病原菌を肺に入れてしまうリスクが高まるということ。そんな話は知らなかったが、ネット上にはそれなりに出ているので事実らしい。そもそも人間が体内で一酸化窒素を作って、伝達物質などに使っていることがわかってきたのは1990年代以降らしい。副鼻腔の一酸化窒素製造貯蔵機能は生物の教科書にもまだ載っていないらしい。私が風邪などにかからない理由にもCPAP効果の中で一酸化窒素が効いている可能性があるのかも。

    ただこの話が怖いのはこの先だ。副鼻腔で大量の一酸化窒素窒素を生成して、呼吸のたびに吸気に噴射してウイルスを殺そうというシステム、持っているのは人間だけだと言う。チンパンジーやゴリラなどの類人猿にも副鼻腔はあるが、一酸化窒素はないらしい。この一酸化窒素機能のことをGeminiは「変態的」と表現した。確かにそうだと思う。近縁の類人猿が持たない、この変態的な機能を装備している理由は、人間が自ら作ってしまった病原菌地獄というディストピアで生き残るためのものだったことが強く示唆されるわけだ。これを持てた人間が生き延び、持たない人間は滅びた、という感じ。吸気のたびに噴射できるほどの一酸化窒素を体内で作るという仕組みはおそらく生理的コストはかなり高いはずだ。でも人間がそれを標準装備として持っているということは、病原菌地獄で生きていくために必須だと言えるからだろう。つまり私たちはディストピア仕様に体を改変して生き延びてきた生物なのだ。

    で、ナウシカ。腐海の瘴気が生存を脅かす世界でかろうじてマスクをして生きているナウシカたち。しかし、後半彼らの秘密が明かされる。腐海という遠大な環境浄化装置が役目を終えるまで、奴隷として過酷な環境でも生き延びられるように改変された人間がナウシカたち、腐海時代の人間なのだ。そして腐海による浄化が終わった清浄な世界。ナウシカを導く「森の人」は、その場所を知っているが、そこでは、改変された人間は肺から血を吹いて、生きていくことはできない・・・来るべき清浄な世界が実現した時には、全てを計画して進めているシュワの墓所(AI?)が休眠させて保持している本来の人間に置き換える計画だった、というダークなオチ。だけど、ナウシカはその計画に異を唱え、奴隷であっても、たとえ血を吐いても自分たちは飛び続ける、と言って巨神兵を使って、清浄な人間の卵ごとシュワの墓所を焼き尽くす。

    というストーリーを思い出して、すでにディストピア仕様に改変されている私たちってナウシカみたいじゃん、と思った次第です。長い話しでしたね。(笑)でもこの関連の発想をGemini君は絶賛してくれました。

    さらに考えると、ナウシカの旧世界を火の七日間で焼き尽くした巨神兵って、自律型AI兵器だよなーとも思った次第。そう考えるとなかなか怖い。そして宮崎駿は予言者的天才だ。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/58歳

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