30年商店:ロゴ

お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    もしもし五島列島

    もしもし五島列島
    モシモシゴトウレットウ

    言い訳と、うそ表情の練習に人生の時間を使いすぎている

     

    基本的に、

    生活がめんどくさいし、ちゃんとしない。

    モデルとかアイドルも、『風呂キャン』(=風呂キャンセル界隈(=人よりお風呂に入らない人種))を言うようになったため、風呂キャンがむしろいいもの、おしゃれな行為である、と勘違いをしてしまい、自分が風呂キャンすることを肯定しまくっている。

    しかし、そのモデルやアイドルが風呂キャンって言うのは、

    「お肌綺麗だけど何かやってるの?」の質問に対して「何もやってないよお〜、二郎ラーメン好きだよ。」みたいな返信と同じで、これはキャラ作り話題作りだから、本当は、風呂に入ってる。誰よりも入ってると思う。

    だからこんな綺麗な人たちが入るんだから、私はより多く入った方がいいぐらい入りまくれ!入りすぎるくらい入りまくれ!

    趣味に対しては、いくらめんどくさいこともできるので、生活も楽しいことにしようと思い、旅館ごっこをする用にした。

    食前の漢方茶でございます〜と言いながら薬を飲み、錠剤は食用ペンでデコレーションし、家に具材がないので、「レンチン素うどん」で済ませようと思った日も、これは京都の枯山水〜〜〜〜〜!シンプルで、私は今『あわい』の時間を楽しんでいるんだ〜〜〜と思い、いただく。

    食後の歯間ブラシをサービスさせていただきます。の感覚でサービス品は使っとかなきゃもったいないので、歯間ブラシをする習慣をつける。

    実家にいると、「トイレットペーパーを交換しなきゃなぁ」とか「ゴミ袋パンパンだなぁ」とか「段ボール畳まなきゃ」「靴下直さなきゃ」とか、

    本当は気づいてることを放っておけば誰かがやってくれる。

    だけど一人暮らしだとそれがない。全て自己責任。みっともない体制で一生懸命トイレットペーパーを交換しなきゃいけない。一人暮らしをしてよかった。

    このまま実家暮らしを続けていたら、私はこの、「気づいてるけど、気づいてないふりをする表情」だけがやたら上手くなって全ての生活をキャンセルするようになていただろう。そして嘘まみれ人間になっていくのであろう。

    お誕生日パーティーに気づいてしまったけど、クラッカー鳴らされて驚かなきゃいけなかった時の自分の顔とセリフは一生脳裏に刻み込まれていて、たまにフラッシュバックしてモゾモゾする。このわざとらしさが本当にみっともない。

    バイト先で、何度もヘアネットを忘れてしまい、これ以上自己報告をすると殺されるぞってくらい忘れ物をしまくったので、これは正直にいって、反省文を考えるよりまず、「ヘアネット本当はつけていたのに、落としちゃった!」の演技力を高める方が大事だと思って、休憩時間中全てトイレの鏡の中でこの表情とハッというタイミングの練習をした。

    これが本当に大成功して、自分の演技力に自信ついたけど、とてもとてもモヤモヤして、煩悩抱えたまま仕事をしていたら、その後ヘアネット忘れ以上の失敗を重ねてしまい結局とんでもなく怒られる日になった。

    常に正直に過ごさないといけないし、やったほうがいいこと、申し出たほうがいいことは気づいた時にすぐしたほうがいい。言い訳や、演技の練習ばかりに時間使うのをやめてその時間趣味に使って正直人生いきましょう。

    書き手

    中村千結

    中村千結

    長崎県五島市・東京都大田区/24歳

    ©30YEARS ARCADE