シルバニアファミリーのような人生
シルバニアファミリー(おもちゃ)はずっと、私の人生の支え。 常に持ち歩いている。どんなことがあっても穏やか...

もしもし五島列島
モシモシゴトウレットウ
2026年1月31日

ラッキー人生なので、
一泊、10万のホテルの宿泊券が当たった。
せっかくだから祖母とゆっくりしたい。
大好きなスーパーでお惣菜を買う。
洋風なホテルに行くんだぞと思えば思うほど焼き魚が食べたくなり、鮭のり弁と鯖の塩焼きときんぴらごぼうを買う。弁当だけでよかったのに欲張ってしまったと思いつつ、ホテルに向かう。
ホテルについてひとまず駆け回らせてもらう。
ふかふかのベットに容易く飛び込むことはできないので、小指で触らせてもらって、その時の視線は冷蔵庫にある。そして冷蔵庫を開けて無料の飲み物を全て取り出して、飲んだことなければこれから人生で買うことがなさそうなものを先に飲む準備をする。すぐに飲まずに、とりあえずあらゆる棚と引き出しを開けて観察して湯を沸かし、お茶をいれる。
さあ、この高級な部屋で、フッカフカのソファに深く腰掛けて、だらしない姿勢で、割り箸で、580円の美味しいお弁当を食べようと思ったら、私が弁当の蓋を開け始めた時に祖母は食べ終わっていた。乱雑に散らばるゴミと食べカス。
暇だから風呂に入るといい、ガラス張りの風呂に入り祖母の、これからどれだけ技術が進歩してもこんな桃は産まれないだろうという立派すぎるおっぱいを眺めながら話し声が聞こえてると思って呑気に話してる祖母の全く聞こえない話を聞こえてたとしても無視してそうだし、無視して美味しいのり弁に視線を変えて堪能する。
まだのりが一枚の綺麗なシート状態のうちに祖母は風呂から上がり、話の続きをしているけど、始まりも途中もわからない。バスローブでそのまま雑にベットで寝て、バラエティを大音量で見始める。私ののりはまだ綺麗。一面ガラス張りの綺麗な景色にバラエティのごちゃごちゃの画面とぐうたらな祖母が反射して写ってて、今、テレビで教えてもらった情報をいかにも二年前から知っていたかのように私にその情報を教えてくる祖母。
目がうつろになって、最近は寝るより先にいびきが先行してる祖母なので、「ぷす〜」っという寝息が聞こえ始めた。「フルーツサンドあるよ」というと豪速球で起き上がる。
フルーツサンドのパンとホイップを合わせたようなバスローブで雑にフルーツサンドを食べてまた寝転がる。私はまだのり弁を食べ終わらない。のり弁は最後、のりフィーバーで攻めたいので、海苔の部分を多めに取っておきながら大切に食べてる、好きなものは最後に食べて幸せいっぱいになって食をフィニッシュしたい。それなのに、「風呂に入って見なさい。」と、祖母から雑な指示。
いつもなら「嫌だ」というのに、戦国武将の指示の如くすんなり受け入れて、急いで優雅な食事を終わらせて風呂に入る。結局、湯の温度が冷めすぎててすぐ上がりたくなる。祖母は自分の声が聞こえてると思ってなんか話しかけてきてる。存分に楽しむために普段はしないスキンケアを丁寧にしていると祖母は爆睡していて、結局何にも会話しなかったなあと、口をぱくぱくさせてるだけの祖母の姿を思い浮かべながら、反省したけど寝息がうるさすぎて、反省もできない。帰る時、祖母が「楽しかったね」と号泣していたけど、楽しかったんだ。また同じのり弁を祖母の家で次の日早速食べる。定職にも就けない、学校にも行けなかった私が二日連続同じ弁当食べるなんてことはない。