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    もしもし五島列島

    もしもし五島列島
    モシモシゴトウレットウ

    可愛すぎるピンクのコートに人の嘔吐物ついても「装飾品ウェイ✌️」と言ってやるぞ。

    私はこんなに可愛いピンクのコートを着てきたのに。人のゲロをつけて1日を終えようとしている。

    今日の始まりも、タバコの煙に纏わられることから始まった。私は母が買ってくれたこんなに可愛いピンクのコートとニット帽を着てるのに!

    飲み会の帰りの電車の最後、ちょっと喉が渇いた。

    都営地下鉄が開放してくれている無料の水を、ほんのひと口だけ飲もうと思った。

    その瞬間。

    よりによって周りに囲われてあった“嘔吐物”に気づかず、服を汚したなんなら手も汚した。

    なんとまあ、最悪な締めくくりだろう。

    今日はただでさえ、自分のことを「かわいそうだな」「惨めだな」と思う場面がいくつもあったから深夜だけど帰って甘いものでも食べようかなと思っていたのに。

    これでは食欲がなくなるどころか、自分のものまで出てくる。

    最後がこれか、と。

    しかも明日は早起き。おえええええ

    けど、「調子に乗るなよ、人生所詮こんなものだぞ」って教えてくれたのかもしれない。

    劇団ひとり監督の、『青天の霹靂』という映画を昼にスマホで見ていた。売れないというか、何も挑戦すらしない中年マジシャンが主人公。

    「生きるのってなんでこんなに辛いんだよ、毎日惨めでさ」というセリフが響いたけど、私はまだ中年じゃないのに何を中年ぶってる。

    中年ぶらず明るく行こう。まだまだ人生のパーティ期。達観した気になるな!私はまだな〜んにも知らない。嘔吐物が服についても、「装飾品ウェイ」と言ってやろう。スキップで帰ってやろう。24だぞ。舐めんな。

    ぶっかけられたわけでもないし、これを私が掃除する責任もない。

    帰って洗えば済む話だ。

    どうにかなる。

    というか、そういえば私も高校生の頃ホームで吐いたことがあってその時駅員さんがとても優しい対応してくれた。すごいな。

    人が吐いた姿を見て「きも」よりまず「大丈夫?」と言える人は本物の人だよね。偉そうな人ばかりにヘコヘコしてる私とは大違いです。

    だから今回のけんは、

    「目の前をちゃんと見なさい」

    「足元を見て、ゆっくり着実にゆっくり歩きなさい」

    「置かれた場所に感謝しなさい」

    そういう教えを私みたいな人に伝えるにはこのちょっと乱暴な方法しかなかったんだと思う。

    それにしても

    やっぱり、衝撃的すぎて寝れない。フラッシュバックしまくってる。けどこのフラッシュバックした嘔吐物をミラーボールに変換できてなんならそんなことを思ってるうちに何だかんだ寝れちゃうのが人生パーティ期の若さだからな!!!!!!!!

    書き手

    中村千結

    中村千結

    長崎県五島市・東京都大田区/24歳

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