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    悩みのタネに水をまく

    悩みのタネに水をまく
    ナヤミノタネニミズヲマク

    ちょっとしたひっかかりに、近くにいるひとが絡んできて人生が動き出す

    夕方、ビリヤニ屋さん「野島商店」に行く。

    ちょっと前にオンライン書店さん「COTOGOTOBOOKS」で購入した、今井真美さんのスパイシーチャイパウダーの製造元に野島商店さんが載っていて(あ、近所にそんなところがあるんだな)と存在をうっすら知り、いつか行きたいと思っていた。そして時は過ぎ、三十年商店でプレオープンする傍らsakipomcoさんの記事を読んで、機運が高まり訪れた。ちょっとしたひっかかりに、近くにいるひとが絡んできて人生が動き出す。なんとも不思議なものだ。

    ビリヤニメインのおみせははじめてだった。ビリヤニに軸をおいてトッピングを考えていくのが既にわくわくした。悩んで、野菜ビリヤニに煮込みチキンをトッピングした。

    完成を待ちながらセルフで冷蔵庫に入っているお茶を注ぎ、店内の造作をみわたした。目の前にあった魚とかを入れる箱の発泡トレイに本が入っているのが、絶妙であった。

    スパイスは効いていながらもめちゃくちゃ辛いわけでもなく、淡々としたおいしさがこみ上げる。ビリヤニの濃淡、付け合わせでゆるやかに味を変化させつつ最後までたのしんだ。そしてこちらも律儀に迎え入れようと背筋が伸びていた。単におなかいっぱいというのとはちがう、満たされにつつまれた。

    持ち帰りできる冷凍ビリヤニもあったので、違う組み合わせにしてテイクアウトする。そして、もれなくブックオフでdigして、perfect dayを積み重ねることに成功した。いい流れがまたひとつ発見された。また行こう。

    書き手

    ぐっさん

    ぐっさん

    東京都墨田区/33歳

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