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    悩みのタネに水をまく

    悩みのタネに水をまく
    ナヤミノタネニミズヲマク

    qu’il fait bonは突然に

    夜、スカイツリータウンに買い物に行く。ついでに2階の本屋さんでぶらぶらして店をでると、向かいにあるケーキ屋さん「qu’il fait bon」が目にとまる。いつもは行列ができているのに、今日は空いている。カフェタイムが終わっていて、残っているケーキであればテイクアウトできる時間帯であった。

    先週映画館で見た、実写版『ブルーピリオド』でも、ここのケーキを食べるシーンが出てきていて、機運が高まっていた。これは対峙するときだと覚悟を決めて入店する。

    3人ぐらいのスタッフに囲まれて(たぶんカフェスタッフ要員が余っていたのだろう)、シャインマスカットのケーキをテイクアウトする。1ピース約1,000円。帰りの家の手土産にしてはたいへんご機嫌であった。

    帰って妻と食べる。フルーツ、クリーム、タルト生地が三位一体になって密度の高いおいしさが押し寄せてきた。おれはこんなところとも競わなくてはならないのかと衝撃を受け、それでもおれはおれの作るもので突き進むだけなのだと勝手に意気込んで、週末を迎えるのであった。

    余談:qu’il fait bon(キルフェボン)はフランス語で「なんていい陽気なんだろう!」という意味なんだとか。小峠イズム。

    書き手

    ぐっさん

    ぐっさん

    東京都墨田区/33歳

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