29日締め
今年の店を営み終える。昨日が事実上の決勝戦というべきだったのか、今日が会社最終日の大掃除みたいな日だったのか、つまりはゆ...
悩みのタネに水をまく
ナヤミノタネニミズヲマク
2025年5月23日
体調を崩しきった。
「体調を崩す」という言い回しは、バランスを崩す=突然保てなくなって落っこちるようなニュアンスとして使われることが多い。しかし、わたしの感覚としては、貯金を崩す=すりへらす感じで、徐々に失われて尽き果てるような感じだった。
0%になった体力を充電していくわけだが、いきなり起動できるわけではなく、しばらく待たなくてはならない。しかも触れるのがいやになるくらいにやけに過熱していた。
数日待ってようやく復帰したけど、一度消した火をふたたびつけるまでがまた時間がかかるのである。森に入る、松ぼっくりを見つける(某漫画の知識)、材を並べる、着火する。シンプルでふだんこなしていた工程が、いつもより遠い。いつもが逃げていくわけはなく、わたしが離れていた。
しかし、ここは『悩みの種に水をまく』である。必要なのは火ではなく水だ。まずはゆっくり水をまいていく。挽いた珈琲豆を蒸らすように。いや、即席感を出すならば、コンビニのざるそばをほぐす水のように。