店に入っていく感覚
店を営む。ひとり厨房で寒い寒いといいながら、でも手元が汚れないよう腕はまくりながら、動いていた。 今日はなぜか、初見のひ...
悩みのタネに水をまく
ナヤミノタネニミズヲマク
2025年8月6日
木曜、在宅で細々としたミッションを消化しつつ、午後に現場の打ち合わせに参加する。
弊社参加者はわたしだけだったので、なかなかに気を張った。「それでは張り切って参りましょう!!」とこころのなかの司会者が鼓舞していた。
方針は決まって動き出す準備ができた。もののまたさらに細々したミッションに分解していったので、こつこつこなしていかなくてはならない。
夜、スーパーで買ってきた種無しぶどうを食べて夏の涼みかたをした。
そしてふと昨日読んでいた本の一節を思い返して、再読してやっぱりいいなと思った。
「記念か・・・・・・」と自分は考えた。
生きていく時間の中で何かの記念を作ることは、その何かを忘れないためだったり、思い出すためだったりする。生命の仕組みはたくさんのことを忘れていくという機能を持っている。記念を作ることは、必ずしもその忘れていく機能を否定するものではない気がする、忘れたり思い出したりを繰り返しながら、何かについて詳しく覚えてもいないし全く忘れてもいない状態というのも、意外とありふれたことに思える。
スノードーム/香山晢
気にとめた一節を反芻させることは、タイムパフォーマンス蔓延り、新しいものを求める現代においてはなかなかに効率の悪いものに見えるかもしれない。
それでもわたしにとっては意義のある時間に思える。書いてすぐに忘れてしまうことであったとしても。
余談のタネ:写真は御岳に飾ってある置物。へそで茶は沸かさないぞという気概を感じさせる。高度なギャグセンスが光っている。