30年商店:ロゴ

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    悩みのタネに水をまく

    悩みのタネに水をまく
    ナヤミノタネニミズヲマク

    無為と有意の乱数調整

    土曜、おみせはメンバーにおまかせして、リカバリーデーとする。
    妻とチャリで近所に出かけて、帰って、またチャリで近所に行ったりする。

    前半の部は、向島・かめぱんにて遅めの朝食(早めの昼食)をとって、浅草のホームセンターに行く。道中にちいさなきびだんご店、巨大な団地の一階で銀杏をむくひと、寝てる鴨、フリーコーヒーを振る舞う区の職員などに出会う。帰りに行きつけのカットハウスに寄って散髪にもいく。土曜にしてはだいぶ空いていた。

    後半の部は、京島エリアに行く。夕方も暗くなってくる季節になっていた。
    「Green thanks supply」で開催されている西山光太さんの個展にいく。主に野島商店の野島さんから流れてくる情報で気になっていて、ついに訪れることができた。作品のかっこよさはもちろん、西山さんが焼き物の文化のない移住先で作品をつくっていること、その土地のものをどのように作品に組み込んでいるかの話が興味深かった。

    商店街を散策すると、本屋さんに出会った。こんなところにあったっけ・・・と思って入ってみると、くらしを考えるきっかけになる軽めの哲学本やZINEが多くあって、わたしの嗜好にあっていた。カッコの一種{}の一部がないロゴは多く見かけていて、買ってから「kamos」という店名であること、ロゴがkとsを意味しているらしいことを受け取る。境界の隙間にも見えた。
    そしてお店で本をながめていると、バイオリンと歌唱の時報が商店街のスピーカーから流れた。通りがかったひと、近くの建物から出てきたひとが、その場に足をとめ、聞き入っていた光景にこころあたたまる。聞いたところによると、街で開催されている博覧会のインスタレーションのひとつだったようで、こちらも偶然の出会いだった。

    近所の目的地に向かう中にも道中の思いがけないいい出会いが多くあって、旅をしているようだった。

     

    書き手

    ぐっさん

    ぐっさん

    東京都墨田区/33歳

    ©30YEARS ARCADE