4回峠
仕事で、今年に入って4回目くらいの峠を越...
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のちの野良
ノチノノラ
2025年3月18日
能登の食、春
能登の家では貰い物が多い。田舎あるあるとは言え過剰なくらいにご近所さんが差し入れをしてくれる。
先日は同日に網元さんからマダイが、お向かいさんから家の前で取れたワカメとサザエとアワビとナマコを受け取った。
いや、受け取っていない。不在時に勝手に玄関に置いてあったり、キッチンに置いてあったものだ。
すぐに食べる分はお刺身で、残りのワカメは裏で干した。
初めて干したけどヌルヌルしてたので何枚か落としてしまった。もちろん洗って食べた。
椿が食べられると聞いては摘みに行き、庭で芽吹いたふきのとうも採取。
こちらは天麩羅で。
サザエは煮付け風に白だし漬けにした。
翌日に持ち越したマダイは霜降りと昆布締めでいただく。
もらったナマコはナマコ酢で。マダイのカマは塩焼き。
夕日を見るついでに釣ったカサゴと天麩羅の仲間入り。
25cmくらいになるとカサゴも可食部が多くておいしい。
リモートで仕事をしながらだと仕込みは大変だけど、口から入れた食べ物は僕の血となり肉となる。ご近所さんの優しさも僕の体の一部になっている。
能登に来ると自然の恵みと人の恵みで生きていて、生かされてるって感じがする。
書き手
ぴんぽいんと
東京都新宿区／43歳
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