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    のちの野良

    のちの野良
    ノチノノラ

    年賀状の代わりに

    2024年は正月に能登半島地震があり年賀状を返す気持ちになれなかった。正直なところ、年賀状仕舞いを考えていたので届いた年賀状に返信をするスタンスではあったのだけど。

    それでも、2025年も若干の年賀状が届いた。昨年は返していなのに律儀な方々だ。

    20年数年前に仕事でお世話になった平井さんからも届いていた。ほんの数ヶ月、立場が違う中で一緒に仕事をした関係。娘さんが志望校に合格したこと、仕事では会社の合併があり役割が変わることが記してあった。

    僕だって以前は書いていたのだ。一年に一度、心を落ち着けて相手の事を思い、伝えたいことを短く記していた。今はそれすらも失ってしまった。

    怒涛の日々のスキマで久しぶりに平井さんのことを思い出していた。けれども3月になって今さら年賀状という訳にもいかない。お互いにSNSでも繋がっていない。20年くらい前の携帯メールのアドレスはデータが残っていたけれど、デジタルツールを使ったやり取りもちょっと違う気がする。

    熟考の末、輪島塗ランプシェードを送って自慢することにした。

    年賀状を返せなかった非礼を詫びて、元気に過ごしていることを伝えた。

    しばらくして、手紙が届いた。連絡しやすいように名刺を入れていたのでHPやインスタを見てくれたようだ。

    手紙は”お会いできる日を楽しみにしております。”で締められていたが、もちろんメールアドレスも電話番号も記載がなかった。

    とても良かった。

    僕も平井さんに会いたいので手紙を書こうと思う。

    書き手

    ぴんぽいんと

    ぴんぽいんと

    東京都新宿区/43歳

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