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    王様の耳は

    王様の耳は
    オオサマノミミハ

    愛と狂気とリアル

    知り合いが情熱大陸に出た。saicoさんの日記にも出ていた栗ちゃん。我々古着業界の中でも群を抜いてジャンキーバイヤーだ。

    普通の人からしたら一見ゴミの山の中からお宝を掘り出すと、アドレナリンがドバドバ出る。そのエネルギーで突き進む。やがて耐性が出来て、ちょっとやそっとのお宝では刺激が足りなくなり、もっともっと、先へ先へとなっていく。

    以前日記に書いたミリタリーおじさん(我が家を古着の業界に引っ張ったボス)もこの生活を続けて脳卒中となり再起不能となった。

    たくさんのバイヤーさんに会うけれど、栗ちゃんは特別だ。本人は、依頼を受けているお店との契約上どうしてもこの生活をやり続けなきゃいけないんだと言っていたけど、狂気にも感じる。時として愛と狂気は紙一重だ。

     

    一時期ビンテージTシャツがテレビなどで話題になり、たくさんの(愛のない)人が一攫千金を夢見て古着業界に参入してきた。そして、みんないなくなった。

    栗ちゃんがビン(ゴミ箱)の中に身体を突っ込み、何日も車中泊をして、160万で買ったというリーバイスのセットアップ(小売価格では数百万〜数千万程度になってもおかしくない)の横でカップラーメンを食べているシーンが流れていたのがとてもリアルだった。こういう部分もちゃんとテレビで取り上げてくれてよかった。

     

    という訳で、週末の湘南T-siteのイベントに向けて、約30キロの商品をコインランドリーで洗濯し担いで帰るところ。超リアル!

    書き手

    ふかやまゆみこ

    ふかやまゆみこ

    東京都町田市/46歳

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