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    王様の耳は

    王様の耳は
    オオサマノミミハ

    愛と痛みの記憶

    親に叩かれたことはないけど、すごく愛されたという実感もない。父はほとんど家にいなかったし、母はヒステリックに怒鳴ったり被害者意識が強く、まともに向き合って話し合うことは不可能だと子供なりに感じていた。

    祖母からは悪いことをすると押し入れに閉じ込められたり、竹の物差しで叩かれたり、姿勢が悪いと物差しを背中に突っ込まれたりした。とても厳しかったけど、祖父母からはすごく愛されていた。(物差しを背中に差して正座している姿はちょっと笑える。)

    ぶたれたのは小1の担任の先生たった一度きり。新任の若い女の先生だった。

    感情的になって手が出てしまったのだと思うけど、あれは完全に私が悪かった。だから家族はもちろん他の先生にも言わなかった。ぶたれても仕方ないことをしてしまったと思うし、今思えば、むしろあの時にぶたれておいてよかったとすら思う。一生忘れない。

     

    虐待も体罰も本当に紙一重だなと思う。時代によってその言葉の内容も変わってきている。たとえ手が出てしまったとしても、みんなが言っている通り、愛があるかどうかなんだろう。ただ、愛があっても自分を止められなくて苦しんでる人もいると思う。子供を持たない自分には何ができるのだろうか?ファミサポで実際に活動したことはまだない。

     

    9年前の今日は、さるちゃん夫婦(誕生日を祝う友達)と小淵沢にキャンプに行っていた。

    小淵沢のキースヘリング美術館にて。とても気に入っている1枚。

    ちなみにさるちゃんは、お母さんに怒られると庭の柿の木に縛られたと言っていた。

    書き手

    ふかやまゆみこ

    ふかやまゆみこ

    東京都町田市/46歳

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