私が朝から楽しみにしていた芋天を母が真っ黒焦げに焦がした。

しかし、芋ケンピと言う素晴らしい料理があるから、これは芋ケンピになり得ると思ったらただの焦げでしかなかった。

まずくて臭くて黒かったけど、どうしても食べたいから無理矢理食べていたら、自分自身が炭の香りでいっぱいになった。

家に漂う焦げの匂いと自分の口から出る焦げの匂い。

服についた焦げの匂いでまた私は不機嫌になる。

この日の夕飯は、おいしいパスタや熟した柿も食べたのに、このけんぴの因縁ばっかりずっと考えてまだ朝まで考え続けている。

世紀の大発明を失敗から生まれるって言われるから、このまるこげも、芋けんぴになったらよかったのにと思うけど、世紀の大発明の失敗も、1回の失敗でポンと生まれてたらてるわけじゃないと思うから失敗をいっぱい繰り返した後の1回の失敗で世紀の大発明は生まれているはずだから、失敗をいっぱいしなきゃいけないし、その1個1個にとらわれてちゃほんとに人生足りない。