私が「煮物が好きだ」というZINEを作った。

おばあちゃんにそれが見つかって、おばあちゃんが買ってくれて、

それ以来、わが家の食卓は、毎日山盛り煮物一色になった。

確かに、煮物は大好きだ。作ってもらえて本当に嬉しいし、ありがたい。

けれど、そういうことじゃないんだ。……いや、やっぱりすごい嬉しいのだけれど。贅沢でトンでもないこと言ってるのわかってるんだけど。

毎日、大きな鍋いっぱいの煮物が、私一人だけのために用意される。

さすがに、少しずつ飽きてきた。

毎日同じ味付け。具材こそ日によって微妙に変わるけれど、煮物はどこまでいっても煮物だ。全部がひと繋がりの、同じ「おばあちゃんの味」に溶けていく。

いや、書けば書くほど嫌なやつだな。

けれど、これこそが「愛」なのだ。

だから私も、一生懸命に食べる。

結構飽きてきてる。

どうしたらいいか分からないけれど、大好きだったはずの煮物が、最近ほんの少しだけ嫌いになりそうだ。

正直なってる。

次の本のタイトルは、

『煮物が、ちょっと嫌いになったから少なめでいい。』にしよう。