一年に一度だけ、日本に帰ってくる。

日本に、というよりか、自分の生まれたところに戻ってくる感覚。

家族に会いに戻ってくる。

海外に住んでもうすぐ15年くらい、イタリアは6年くらい。

日本の外に出ている時間が長ければ長いほど、日本語で思考を巡らす自分が好きになる。

英語とか、イタリア語で話している自分は、やっぱりどこかはしょっている自分だから。

でも日本語だったら、そのはしょりは極限まで少なくなると信じているし、そうなるように考えを巡らしながら、とにかく言葉を尽くす。

前回、自分の生まれたとこからイタリアに飛んでから約1年で、実家に届けまくったものがある。

日本語の本。

届けたっていうか、楽天とかAmazonでオーダーしたんだけど。

郵送の袋の端が、ハサミで丁寧に開かれて、中身を確認された形跡がある。

そのまま段ボールに雑多に積み上げられている数十冊の本の山を確認して、思わずうれしくなる。

日本語で思考を巡らすところを想像して、日本に触れていたい自分をもっと好きになる。