カルピスがきいて、娘の部屋で一緒に遊ぶはずが、うつらうつらし始め、「部屋に帰って寝ていいよ」と言われる。
甘いものは、私にとっての睡眠薬となってしまった。

先日、安いなあと思って買った巨峰が、冷蔵庫の中でしばらく冷やされていたので、娘に食べなよと伝える。
去年は、食べる?って聞いて、洗って、皮をむいてあげていた。
今回は、あの頑丈な両面テープを自らはずし、洗えるようになっている。できたんだろうけど、やらせてなかったこと。

しばらくしたら、皮がむかれてお皿にこんもり積まれた、まんまぶどうみたいなぶどうを「これ、全部むいたの。ひとつ食べる?」と持ってきてみせてくれた。
食べながら、じゃなくて、全部むいてからモリモリ食べるらしい。
私は、むきおわるまで食べるのが待てない。皮と実の間のぷるんとしたところまで、手と口でちゅばっと食べることに集中する。
だから、全部むいてから(途中ひとつは口に入れたかもしれないけれど、そうじゃないかもしれない)まとめてうんまいと言いながら食べる、その贅沢さがいいなと思った。
これは、娘が去年までできなかったこと。

夜、カルピスで眠くなる前に、娘とくせの話をした。
爪につまった汚れをとったら、爪をなでないと気がすまないらしい。指1本分だったとしても、その手だけじゃなくて、反対の、すべての爪までなでてしまっちゃうんだ、と。
めんどうだからやめたいのにやめられない。どうしたらやめられるんだろうと言うので、
「今はまだ、めんどうよりやってスッキリが勝ってるんじゃない?めんどくさいが勝ったら、やめられると思う」
って伝えると、
「そんなの待てない」そうだ。

私にも、大学のころからやめられない、髪を指に絡ませて、クルクル動かしながら考えるくせがある。
好きな人を見ていて、やってることを無意識に真似て、それが定着してしまったやつ。
やめたいなあと思いながらも、ずっと続いていたけれど、最近めっきり減ってきたんじゃないか、ということに気づいた。知らず知らずやってるかもしれないけれど。
娘くらいのころのくせってなんだったっけな。

昔から、猫と空の写真ばかり撮っていたのを思い出した。くせじゃないけど。