昨日出生届を提出し、まだいくつか手続き関連は残るものの、産まれてからここまで駆け抜けてきたバタバタが少し落ち着いたかなという今日。

息子たちは朝登校し、夕方は学童に行って帰ってくるという日常生活を取り戻す。日常の中におちびちゃんの存在が溶け込んでいくような感覚。朝、インスタントの粉コーヒーをお湯に溶かすみたいに。

川上未映子の「きみは赤ちゃん」を読んでいる。実はこの本、妊娠前に購入こそしたものの「今、赤ちゃん時代のエッセイを読んでもピンとこないだろうか?」などと思って積読していた一冊だった。その後まさか妊娠が発覚する数週間前とかだったと思う。

そんな中、妊婦になって満を持して読み始めたのだが、せっかく時系列に沿って書かれているのだから、ばーっと読んでしまわずに、自分の産前→産後同じタイミングで同じ箇所を読もうと思った。

妊娠初期、川上未映子が悪阻に苦しむときには私も苦しんでおり、もうすぐ産まれるというタイミングでは、本の中で川上未映子もそわそわしていた。

無事出産を終えて「産後編」を読み始める。ちょうど頻回授乳で乳首を痛めている描写が出てきて「私も今まさにですわー」と思う。細切れ睡眠による寝不足の描写など、流石に流石の表現で描かれているのだが、新生児の可愛さについて書いてある章になると、途端に「なぜだろう」「なぜこんなにかわいいのか」と掴みきれないような描写が増える。芥川賞作家をもってしても、この可愛さを表現するのは難しいのだなと思う。わかる、わかりすぎる。なんで、どうして、こんなにかわいいのだろう。

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