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    ピーエス

    ソウルフード

    18歳までを故郷で過ごし、大学入学のため実家を出た。
    そういう人はかなりいるだろうと思う。そしてそういう人たちが最初にぶち当たる壁は日々の食事だろうとも思う。
    私の場合、物心つくより前から美味しい魚介類が当たり前に身近に有り、母が料理上手だったおかげでその落差たるや…
    そもそも貧乏学生でお金もなかったし、当初は米の炊き方すら知らない有り様だったので食事の選択肢は殆どなかった。まずはたくさん米を炊き、その米を消費できるおかずをなにか考える、というのがほとんどだった。

    そんな18~20歳頃に大変お世話になったのがカレーである。
    よく寸胴にめいっぱい作って1週間カレーを食べ続けたりした。
    ゴーゴーカレーのお陰で「金沢カレー」として石川のカレーはかなり知られるところとなったが、そういったお店だけではなく、我が家の母のカレーも同様の形式だった。ドロっとした粘度・濃度の高いルーにカツが乗り、千切りキャベツが添えられる。自分で作るようになってからももちろん目指すはそのカレー。試行錯誤しながらそういうカレーを作っては食べてた。カツと千切りキャベツは無かったけどね。

    故郷を離れてもうすぐ30年になるけど時々無性にあのカレーが食べたくなる。妻はあまり好みでないようなので最近は食べたくなると平日のお昼にお店で食べる。残念ながら職場の近くにはないが、横浜駅に「カレーの市民アルバ」、大崎に「ターバンカレー」、麹町と四谷に「カレーのチャンピオン」がある。打合せや現場の行き帰りのついでに立ち寄ったりする。

    まさに私のソウルフードである。

    ※今日の写真は先日行った大崎のターバンカレー
    ※個人的にゴーゴーカレーはあまり好みではないのでめったに行かない。

    書き手

    田畠隆志

    田畠隆志

    神奈川県横浜市/48歳

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