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    ピーエス

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    このところ同じところをぐるぐると回っているような仕事が多かったが、しばらくぶりに新たな設計に着手する。設計と一言で言っても我々の行う構造設計には色んなフェイズがあって、多くの場合、一つの物件であっても事務所内で作業が分担される。明確に切り分けるわけでもないのだが、その時々の状況などから最初の部分を担う場合もあれば、逆にまとめの方にまわることもある。それ以外に、単純に作業の種類によって得手不得手がある。私は建物の構造解析シミュレーション用の入力から解析までの作業が割と好きだし、好きこそものの、というやつで得意でもある。もちろんストレスは少ない。
    昨日は基本計画→構造概算→仮図面まで来ていた案件の計算と図面の情報解像度を上げるべく、解析シミュレーションに着手。久しぶりにウキウキと仕事をしている気がする。

    画面上はこんな感じ。立体の節点座標を設定して、それらを結ぶ要素を入力したら、その要素に材料情報と断面情報を割り当てる。その次に境界条件(隣接する要素同士がどの様につながっているか等)、重力下の荷重(=建物それ自体の重さと人や家具の重さ)、地震力、風圧力、と入力していく。それらの入力情報ができたら計算ボタンをクリック。入力された条件でどのようなストレスがどういう位置に掛かるのか、どういう風に変形するかなどの結果が出力される。画像右下は風圧力が建物の長手面に作用した場合の曲げ応力図。風下の隅木中央部分に大きめのストレスが掛かっていることがわかる。

    まだこの世に産み落とされていない建物のその性質を見極めつつより良くなるようチューニングする作業。やっぱりこの部分が楽しい。

    書き手

    田畠隆志

    田畠隆志

    神奈川県横浜市/47歳

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