月・祝、妻に相談して出勤させてもらう。平日の作業時間だけでは抱えているタスクが処理しきれない。1つでもこなしておきたい。建築は関わる人が多いので、設計過程はラグビーやサッカー、バスケなどの球技のイメージ。ボールが回ってきたら速やかにパスを回したい。が、いま私の手元にいくつものボールが有り、しかもそれはラグビーのように後ろにしか投げられなかったり、サッカーのように蹴ることでしかパスできなかったり、様々だ。タスクが処理しきれずにいる今の状態はそういった色んなボールでジャグリングしている気分。そんな複雑すぎる状態を早く脱したい。

「少なくともこれだけは…！」と思っていた仕事に片が付きパスを出して事務所を出る。夕方にボーイを美容室に行かせたいから、と妻に言われていたのだが、美容室の担当者は私の担当者で、そもそも1歳の頃に当初ギャン泣きして暴れまわるボーイを必死に抱きかかえながら彼に髪を切ってもらっていたことに由来する。いまやジュースもらってダブレットでYouTube見ながら優雅に切ってもらっているけどね。さらには私が近くにいると「父ちゃんはあっち！」とレセプションを指さされ、父ちゃんはそこで髪が切り終わるのを待つ、というのが定式化している。

昨日はそうやって待っている間にふと思いつき、「そういえばカット料金ってシャンプーも含まれてる？」と聞くと含まれているとのことなので、生まれて初めて美容室での洗髪にトライ！タブレットと一緒にボーイの眼前を賑やかしていた恐竜の1つ、パキケファロサウルスを抱きかかえてシャンプー台へ向かう。こっそり見に行くとシャンプー台に横たわり、美容室独特のあの背面姿勢で洗髪されているボーイ。その手にはしっかりとパキケファロサウルスが。

シャンプーが終わって、ニヤニヤしながら父ちゃんの横を通り過ぎ、ドライヤーしてもらう。昨日はお客さんも少なくて静かな店内に、美容師さんと談笑するボーイの声が響く。ほとんどは何言ってるか聞こえなかったが「この大井町線は新型車両だよ」などと言っている。私が介在しないボーイの他者とのコミュニケーションを垣間見るのは非常に楽しい。

さっぱりしたボーイと、買い物して待っていた妻と合流し、みんなでラーメン食べて帰宅。