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    蟹が来た

    火曜の夜、ボーイと共にベッドへ。そういえば保育園から今日の英語教室の動画が送られてきていたな、と寝転がってスマホを見る。ボーイも横から覗き込む。4歳児クラスと5歳児クラスのその様子が映されており、3分ほどの動画のうち2分半くらいは4歳児。やっと5歳児の様子が、と思ったらちょっとしたやり取りだけで終了。他の子が先生と何やら英語でやり取りしている動画を見ながら自分もやったのに映っていない、と泣き始める。それはもう号泣。いやしかしそんなんわしに言われても…となる。こういう理不尽な泣きに対してはあまりケアしない。泣いても事態が好転しない場合に泣いているだけというのは愚策が過ぎる、と毎回言い聞かせているがいつか理解するだろうか。

    水曜の朝、ボーイを保育園に送って出社。仕事のノリがよく、色々と前に進む。進捗良好の感触とともに帰宅時にどっと押し寄せる疲労感。しかしまだ妻の体調が芳しくないため、夕飯の買い出しをして保育園にお迎えに行き、帰ってすぐに夕飯の支度に取り掛かる。メニューはトマトリゾットで、ボーイには唐揚げを添え、大人用には数種のきのこをオーブンで焼いて載せる。

    調理中、インターホンが鳴り、玄関へ向かうと妻が小声で祖父母からのボーイのクリスマスプレゼントが届いたかもしれないと伝えてくる。それならば見られると厄介なので妻にはさり気なく廊下をブロックしてもらいつつ受取に出ると

    蟹だった。

    つい先日、漁が解禁となり、弟に「今年は豊漁?安かったら買いたいんだけど…」と伝えていたら「安かったから家の分買うついでにそっちにも送っといた」とのこと。すでに晩ごはん調理中のため、一晩冷蔵庫でお休み頂き、翌日に調理することにする。おでんに入れるつもりはないが妻もボーイも蟹を上手に食べるスキルはないので蟹面を作ることになるな。あれ面倒なんだよなー。食べるのは一瞬だし。(ちなみに石川ではこのズワイガニのメスのことを香箱蟹と言います。福井、京都、鳥取など西の方ではセコガニ又はセイコガニと言ったりしますね)

    その後、食事中にもう一度インターホンが鳴り、そっちが祖父母からのものだった。さっと隠す。トマトリゾットはボーイにはやや不評。私としてはかなり美味しく出来た。

    書き手

    田畠隆志

    田畠隆志

    神奈川県横浜市/47歳

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