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    蟹面

    木曜になっても妻は微熱が続いており、扁桃腺の腫れが引かないと熱も下がらない、といったことのようだ。夕飯の買い物のために普段より30分ほど早く事務所を出る。これを月~木までやっていると普段の1週間よりすでに2時間の作業時間を失っていることになるな…などと考えていたら最後の追い打ち。金曜日も無理そうだから音楽教室とインフルエンザの予防接種を託される。今日は約3時間マイナス。基本的に在宅勤務の妻は私が夕飯を用意している間も仕事していて、夕飯が出来たタイミングで仕事をやめてリビングに来る。もはや微熱くらいしか症状がないので一番最後に寝る、という通常運行モードである。もうちょっと仕事休むとか早く寝るとかしていれば…と思うが言わない。そこのフタを開けるほうが面倒くさいと思ってしまう。

    そんな昨日の夕飯はおでん、に加えて蟹面!蟹面は金沢のおでんに入っていたりするのだけど、うちではおでんに入れるわけでもなく、ただ妻も息子も香箱蟹を食べ慣れていないので食べやすくするというためにやっている。蟹を茹で、冷まし、バラして、細い足から肉を絞り出し、甲羅の中の余計なものを取り除いて、内子や細かい身を詰めて、脚肉を揃えて並べる。という作業をおでんがグツグツ言っている横で黙々と。お麩や赤巻きがないのが残念。さらに高望みすればバイ貝も入れたいが、横浜ではどれもなかなか手に入らない。

    しかしこの茹でた蟹の素朴な旨さみたいなものは6歳時には伝わらないらしい。なにか別の調理法を考えるかー。

    そろそろ飛田くんとこの能登かきも注文してコンフィにしたい季節。

    書き手

    田畠隆志

    田畠隆志

    神奈川県横浜市/47歳

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