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    6年の終わり

    3月29日、土曜日、卒園式。
    朝から生憎の雨である。どうやら終日降り続く模様。

    3人できれいな格好をして出かけるなんて考えてみたら初めてかもしれない。慣れないネクタイを締め、ボーイの髪もセットしてみる。胸の内ポケットには謝辞の原稿。

    自分の卒園式は全く記憶にないので、まったく初めての経験に近い。かなりちゃんと「卒業式」の形である。証書を受け取り、将来なりたいものを発表して着座。警察官になりたい子多め。

    証書授与の後に保護者代表で謝辞。あの、例の屏風型の原稿をおもむろに取り出し、読み上げる。大学の授業などで人前で話すのには慣れているが、原稿を読む、というのには不慣れでやや緊張。どうにか上手く行ったようで肩の荷も降りる。個人的には泣かずに読めただけで及第点である。しかしマイクが低くてちょっと焦った。かがむと話しづらいし、マイクを手に持つと原稿が送れない。高さが伸びるか試してみようかとも思ったが、そこでまごつくのは避けたい、と思い直して諦める。

    その後、クラスで担任の先生とお話したり、皆で写真を撮ったりしている間に保護者会が謝恩会の準備。謝恩会に出席する父親は私を含めて3名しかおらず、何度か力仕事に駆り出される。謝恩会では保護者会の方々がいろんな催しを用意しているが、子どもの協力が必要なものは全て当日にインストールしていてぶっつけ本番なのでまあバタバタする。しかしそのバタバタ感が可愛かったりもする。お返しに、と園の先生方が子どもたちを誘導し、お歌の披露。こちらはしっかりインストールされており、プロの仕業である。先日穴を掘ったタイムカプセルは雨のためこの日に埋めるのは諦めて、月曜の先生と子どもたちに託された。そう、卒園式は終わったけれど月曜あと1日お世話になる。

    夕方ころ、全ての予定が終わり、帰宅して部屋着に着替えリラックス。もう晩ごはんを作る気も起きないどころか食べに行く気力もないのでピザのデリバリーを頼む。

    さて、次の火曜から小学校の入学式よりも前に学童が始まる。次の6年間の始まりである。

    書き手

    田畠隆志

    田畠隆志

    神奈川県横浜市/47歳

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