お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    P.S.

    P.S.
    ピーエス

    いわば推し活

    火曜日に早すぎたからと言って、水曜は遅くなりすぎてほぼ全員が登校したあとに学校についてボーイに怒られるところから始まる水曜日。

    授業では前週のコンクリート史に続いて鉄筋コンクリートによる構造物を紹介する回。私の渾身の推しのRC構造物14選についてお話。それぞれ用途も特性も違うので一番を決めるのは難しいんだけどあえて一番と言うならばサルギナトーベル橋を推したい。およそ100年前にスイスの山岳地帯でコンクリートの橋を架けるだけでも大仕事なのにこの美しさよ。学生時代にこの橋を知ってから四半世紀経つが、(そして写真でしか見たこと無いけど)いつ見ても美しい。

    ここ数日、我が家では万博へ行く計画が進行している。そもそもはボーイの小学校が土曜参観の振替で月曜休みの日があり、誕生日も近いことから当初は妻がディズニーか?と言っていたのだが急転直下、万博へ行こう!となった。

    しかしこれがもう準備段階から色々とストレスフルで心が折れそう。

    まず、チケットは通期パスなどで無い限り1日チケットなどになるわけだが、来場時間とセットで取得する必要がある。その時間も当然ながら開場時間近辺は人気で、やむを得ず開場時間帯より1時間後の時間で予約。続いてその時間にゲートへつくようにシャトルバスを調べてみたら、そちらも予約が必要となっていて進めてみたらチケットの予約時間にゲートへ到着できるバスが満席で予約できない。

    このあたり、妻と平日の夜にやっていたんだけど、じゃあチケットの予約時間も変える必要ある?とチケットページに戻ろうとしたらサイトが混み合っていてサイトを開くのに約30分かかります…と。もうシステムが機能していないと言わざるを得ない。けっきょくその30分の間に別ルートを調べて、予約したホテルのある梅田からシャトルバス1本で行くのは諦めて、桜島駅まで移動してからシャトルバスに乗ることにした。

    それなりにお金かけて、こんな面倒な思いまでしても「じゃあやめた」とならないのは見たい建築がたくさんあるから。そしてそれらはおそらく会期中にしか見られないであろうから、だ。つまりは推し活だね。授業も推しの布教活動みたいなものだけど。

    このところつじさんという方の作成された非公式マップとこのCasa BRUTUSを眺めてワクワクしています。

    P.S.のP.S.

    島縞さんの「10代の頃に読んだ心に残る一冊」について。

    小学生から高校生くらいまではほとんど意図も意識もなくやみくもに雑多に読んでいたけれど、10代最後、田舎から出てきて一人暮らしを始めた18~19歳くらいの時期に村上春樹にはまり、片っ端から読みました。だいたい全部好きだけど、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は私の世界認識を一変させたと言っても良いもので、何度も読みました。ちなみに同時期に村上龍の「限りなく透明に近いブルー」だとかドストエフスキーの「罪と罰」だとか読んでいるのでなんというか、ちょっと暗いですね。笑

    書き手

    田畠隆志

    田畠隆志

    神奈川県横浜市/47歳

    Instagram

    ©30YEARS ARCADE