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    気分はお上りさん

    火曜、事務所であれこれ作業して、お昼ご飯食べてしばらくしたら相方と出かける。

    下田の案件は一度確認申請をおろしたものの、やはりデザインを変えたいという動きがあり、色々と再構築。我々が担う構造設計や構造計算は建物の規模や用途に応じて対応する法が違う。すごくシンプルに言うとルート1, 2, 3の3種類あると言って良い。1より3の方が計算は煩雑で、確認すべき事項が増える。当初、申請した際にはこの案件はルート1だったのだが、申請後の変更内容的にルート1の枠組みから逸脱してしまい、審査機関とも協議した結果、ルート3が妥当という話になる。

    このルート3というものに該当すると、資格的には一級建築士の上位資格である構造設計一級建築士の関与が必要となり、審査においても確認審査機関のみではなく、適合性判定機関においても審査が必要で、つまりはダブルチェックのようなことを課される。確認審査機関においてはその審査を実施する対象敷地として複数の都道府県で許可を得ていることが多く、弊社がよくお世話になっている審査機関などは全国に対応している。しかし適合性判定となるとそうも行かず、今回の静岡県で言うと、静岡県内の機関もしくは神田の日本建築センターという2択になる。我々が担当する案件は建築家の設計によるものが多く、そうすると主に形状の特異性から計算の妥当性、そのときに参照すべき法の解釈などがややこしい話になりがち。したがって、コロナ以降一気に増えたオンライン申請はあまりメリットがない。書類にすべての説明を書くのは手間として膨大すぎるし、膝つきあわせてお話すれば、共通の専門性を持つ者同士なので問題を共有するのにさほど時間はかからない。

    と、なるとそのために静岡に行くというのも考えにくく、神田へ打ち合わせに行くことになったのは割と自然な流れであった。久しぶりに平日昼間の都内になんとなくソワソワする。気分は完全にお上りさんである。

    さて、そっち方面の段取りはあらかた着いたのであとは設計を進めねば。

    書き手

    田畠隆志

    田畠隆志

    神奈川県横浜市/47歳

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