いきあたりばったりな土曜
土曜は8:30のスイミングスクールから。 やや寝坊してバタバタと朝食を準備して身支度整えてゴー。その後はダンススタジオな...
P.S.
ピーエス
2025年7月17日
水曜、私の担当する「力とかたち」は14回目で最終回。これまで3週かけて製作したPopsicle Stick Bridgeのコンテスト。
強度(荷重)は吊り下げた荷重の重さを競う。今年は2ℓのペットボトルを12本用意し、最大荷重は24kgとした。30点満点。
軽さ(自重)は橋自体の重さで、軽い方が高得点となる。30点満点。
デザインはその橋のメカニズムや形状のオリジナリティを評価する。学生たち自身の投票によるか、私の独断かで意見を聞いたところ圧倒的多数が後者を選択。というわけで私の独断による評価。40点満点。
計100点満点として、いざコンテスト。それぞれに悩んだ形跡が見られて嬉しい。私が話したことをどれだけ覚えていてくれるか、よりも、どうしたらより強くなるか、少ない部材でその効果を出すには?美しい橋とは?と、考えた時間が大事。
残念ながら途中で心が折れたのか、中途半端なものもあり、それ故に軽く、軽さポイントが高くなってしまったものもあったので次回からこれは軽さではなくて比強度にしよう。
今年の秀逸な橋を2つ載せておく。
ニールセンローゼ橋の形式に近いが、ケーブルは橋桁の特定のポイントを支持しており、中央付近4箇所が同様に支持される形。この4箇所に力がかかることを予測して桁が補剛されてもいる。アーチ脚が橋の中央付近にあることでどうなるかと思ったが十分な剛性を発揮して24kg吊り下げ成功。
こちらはシンプルなメカニズムながら斜張橋と張弦梁構造を合わせたような形でケーブルが非常に有効に働いている。部材数も少なく、比強度は非常に高い。これも問題なく24kgクリア。
彼らは授業後に、いったい何kgまで耐えられるのか?と色々試していて、最終的にこのチームの1人の恋人(自称48kg)を載せたが橋は耐えた。この時にかなり変形したのでその性状から、ここをこのようにしといたらもっと強かったね、などと話す。もうね、こういう時間が私にとってこの授業を受け持つ最大のモチベーションでありご褒美。
橋が落ちたらカノジョは落下するし、危ないから下で受け止められるように構えときな、などとやってたが、最終的に「頼りない!」などと言われていてそちらの強度には私はなにも助言できんぞ、と思った最終回でした。