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    Seize the day

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    エルサム宮殿

    先週、ずっと行ってみたかったエルサム宮殿に行ってみました。

    ロンドンの南東にあるエルサム宮殿は、14世紀から16世紀にかけては王宮として、ヘンリー8世が幼少期を過ごした場所としても知られています。

    その後、半ば廃墟と化した宮殿は、1930年代にスティーブン・コートールドとその妻ヴァージニアがこの王室所有地の貸借権を買い上げて、アールデコ調のモダンな邸宅に甦らせました。

    ちなみにこのコートールドのお父さんは、かの有名な実業家サミュエル・コートールド。ロンドンの中心にあるサマセットハウス内のコートールドミュージアムは、このサミュエル氏のコレクションを寄贈して出来た美術館です。

    四男坊のスティーブン君は、家を継ぐ必要もない超絶金持ちの上流階級。芸術に造詣が深く、慈善活動も積極的に行なっていたそう。

    ドーム型のガラス天井が印象的なエントランスホール。内装を手がけたのはスウェーデンの建築家。コートールド夫妻は北欧、とくにスウェーデンの建築を好み、邸宅内の至るところにアールデコと北欧デザインが見事に融合した内装を見ることが出来ます。

    ペットとしてハロッズで購入したキツネザルに「マージョン(麻雀)」と名づけ、世界中を旅したブルジョアらしく圧倒的なハイレベルのセンスがあちこちに散りばめられたお屋敷内。

    個人的ハイライトは夫人のウォークインクローゼット。華やかさと品の良さを金揃えたワードローブが並ぶクローゼットに感服ですわ。まさに夢のクローゼット。今見てもオシャレなドレスがたくさん!

    なお、邸宅内で唯一中世から残るグレート・ホールだけは、アールデコ様式ではなく、チューダー風に修復。現在でも木製の梁の天井を持つホールとしては、ハンプトンコート、ウェストミンスター・ホールに次いで3番目の大きさを誇っているそうです。

    午前中はクラークスのアウトレットに立ち寄り、のんびりお昼を食べてから行ったので、1時間半くらいしか滞在できず、しかも子連れでスタンプラリーなんかもしてたから、うっかり夫人の黄金のバスルームを見損ねてしまった…つーか、ここがいちばんの見どころだったのにぃ〜!!

    これはロンドンを離れるまでに再訪するしかない。

    書き手

    クロウタドリ

    クロウタドリ

    イギリス・ロンドン/47歳

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