午前中、買い物から戻った団地の階段で久しぶりに彩雲を見た。

このところ、モヤモヤしていることがあったけれど、それは自分のとらえ方と行動の問題であって、ただやるしかないのだと思い始めた矢先の眺めに、勝手に希望を抱く。

色のついたこの雲に、名前がちゃんと存在することを知ったのは結婚してから。
実家に遊びに行った際、小さな虹が出てる！と興奮する私たちに妹が教えてくれ、一生懸命写真撮ってた主人の姿を覚えている。
これまで見た中で一番大きかったから、きっと大丈夫って知らせてくれてる気がしてる。

午後は義姉が遊びに来た。
昨日の法事に娘が顔を出さなかったものだから、心配して来てくれた。お土産に義姉の仲介で初めて主人と会った「こふひいや」のケーキ。義姉は色々と気がつく。
チョコ好きの娘がまず、ガトーショコラを選んだ。次に選んでもらった義姉はチーズケーキ、そして私はフルーツタルトを頂く。
添えるのは椿乃さんの椿茶。ほのかな甘さが気に入っているが、その甘さの理由は甘茶。五島はいたるところに椿が植えられ、町の名がついた品種もあるし椿油は有名。

せっかくだからと、外に連れ出してくれる。
香珠子（こうじゅし）海水浴場は、観光バスが停まることもあり休日は賑わう。

日曜、しかも連休初日の今日は例に漏れず人が多く、さらに暑いとあってソフトクリームには列ができていた。週替わりのフレーバー、今週は塩バニラ。隣には海水で塩を作る工房があり、その塩をトッピングすることもできて、より甘じょっぱくなり美味しかった。

ソフトクリームも海の眺めも満喫して、車に乗り込み出発したところで気がつく。写真を1枚も撮っていないじゃないか。慌てて車の窓を開け写真を残す。

義姉が最終のフェリーで帰ることもあり、少し早めに切り上げたものだから、娘は消化不良だったようでしばらくふたりで団地の中庭で遊んでから部屋に戻る。

模様替えして以前より広くなったダイニングと和室の両方を使い、2センチにも満たないスーパーボールでキャッチボールした。老眼が入り始めた私の目には小さすぎて感覚でキャッチ。
ふたりの間には娘率いる防衛隊。「私は王だ！」とマットレスに立ちガハハと笑う。可愛いすぎる小さな国の王様。

サイコさんとぴんぽいんとさんの海の写真に、最初は彩雲をトップにしようと思っていたが各地の海を並べたくなり、私も海の写真を採用させていただく。