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    島縞

    島縞
    シマシマ

    私とその周りのこと

    そうか、「島縞」が私の屋号なんだ。
    皆さんが、「しましまさん」と呼んでくださるのがこそばゆくも嬉しく、和菓子屋だった頃に屋号にさん付けで呼ばれていたのと一緒かと思い至り、合点がいった。

    これから30年、私はここで「しましま」として生きるんだなと思ったら、背筋がピッと伸びる思いと、こちらの思いと音から、本当にいい名前をつけてもらったと「島縞」にさらに愛着が湧いた。

    日中、自分のルーツというか生まれてからのことについて、母にヒアリングしていたので商店の生い立ちみたいなものに、なお一層意識を向けることが出来た気がする。

    ところでその生い立ちのこと。
    幼少期の私はしっかりして、非常に細かい性格だった模様。
    お巡りさんが、家庭訪問で各家庭を巡回した際には、わが家の家族構成について、名前・生年月日・年齢と家族全員のことを伝えたらしい。お巡りさんから、しっかりしたお嬢さんですね、と褒められたそうだ。昔の保育園児だから4〜5歳頃だろうか。
    エピソードはもうひとつあって、母がケーキやおやつなど切り分けたりした際には、「ちょっと待った!」と私のチェックが毎回入る。それぞれのサイズや数を確認した私が「よし!」と許可を出してからみんなに配り、食べていたそう。なんでそんなことをしていたのか、当の私に記憶はないのだけれども、母曰くみんな平等に食べられるか、自分の目で確認しないと気が済まなかったんじゃないかとのこと。一番大きいものをとってやろうっていういやらしい目ではなくてよかった、と今更だけれども思う。

    どちらも笑っちゃうエピソードなんだけれども、一生懸命自分を生きている姿がそこにあって自分自身を愛おしく感じた。

    そんな自分の幼少期を聞いてからわが子を見やる。レッサーちゃんとダーくんが、連日整列していたり、ダーくんが風で少しよろめいているのを見つけて急いでしっかり立たせ直したり、テーブルの上を片付けようと画用紙を揃えただけで、「ちょっと!触らないで」と必要でそうしていることを主張する。あぁ、そういうことなのか。

    かと思えば、「これが推しってもんなのよ」といつから好きなのかもわからないキャラクターのフィギュアを手に入れ、箱も捨てず並べる様子に、やっぱり私とは別の人格である主張もしっかりとあって、人間、というか娘のなんと面白い生き物であることよ。

     

    そんな自分をとりまくものの繋がりを感じた一日。

    これまた連日、「10代の頃読んだ心に残る一冊」について回答いただけるのが、なんとはなしに聞いた自分がなんとも安直で、皆さんの大切な時間泥棒をしてしまった、と思っていたけれど、その回答に思いや思考が錯誤し満ち足りている。本当にありがとうございます。

    クロウタドリさん、本オープンのお祝いとともにありがとうございます。トルーマン・カポーティの「クリスマスの思い出」、読んだことないのでこの秋読んで、今冬のクリスマスに備えたいです。

    サイコさん、emiさん、「Olive(オリーブ)」の文字に心がブルンと振動しました。目立たずおしゃれとは縁遠い女子だった私には、オリーブは手の届かない雑誌だったのだけれども、先日こちらでも書いた「LOVE SOME STORY」の文章を書かれているBOOKLUCKの山村光春さんは、オリーブに1995年から2000年の5年間携わってらっしゃった。もしかして、どストライクなのでは?とそんな繋がりにドキドキしてしまう。

    P.S.の田畠さん、村上春樹さんは私にはとても成熟した文章な気がして、成人してからいくつか読んだ覚えがあります。「限りなく透明に近いブルー」や「罪と罰」、ドスンとくるものばかり。今40代世代の10代の頃と、今の10代では読む内容も全く異なっていたりするのかな、と以前本を寄贈した際に今の子の活字離れを聞いたのを思い出し、ふと考えてしまいました。

    読みたい本リストに、新たに複数の本が記されていく。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

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