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    島縞

    島縞
    シマシマ

    泥のように眠る

    10時に受付開始の国保の健康診断。

    きっと一番最悪のタイミングだ、と思いながら10時過ぎに家を出たら、案の定もらった番号は56番で、受付開始までに2時間待つとのこと。一旦帰りま〜すと会場を後にする、前に今回の会場は図書館だったので、読んだ本の返却とともに新たな本を借りて帰る。

    一旦うちに戻って、ピンポンを鳴らすがしばらく待っても鍵が開かない。ドアの中も静か。もしや変質者と間違われているのか、と思い始めた頃にやっと開いた。

    娘の留守の付き添いに、祖母(私の母)に来てもらっていた。時間があるので、近くのドラッグストアで買い物。今日は米が置いていない。ありはするけれど、いつも買うものより500円ほど高くて諦める。また週末に来よう。

    11時半頃に改めて検診会場へ。文庫本を一冊お供にして、待つ間に読むことにした。

    がん検診も含めて、終わったのは15時20分前だった。びっくりするくらい疲れた。去年まではコロナの影響もあって予約制で今日の半分もかからず終わっていたから、本当に疲れた。
    ちなみに、コロナ前も予約無しで今回みたいに待ち時間が長かった。予約制、いいシステムだったと思うのだけれども。来年は是非復活させていただきたいが、きっとそうはならないのだろう。来場者も、現場も疲れる仕組み、ちょっと考えたら改善出来ると思うのだけれども、どうして良くない方に戻すのかな。
    現場の人は10時前から準備して、最後の人が終わるまで休憩もなく、昼ごはんすら食べられない。これが4日も続くのに、なんだかなって思う。

    丁度家に帰ると、甥っ子のお迎えに出るという。島の中で傷害事件が発生、犯人が捕まらずこの数日間、小学校の登下校は保護者同伴となっていた。
    その迎えに、娘も一緒に行きたいという。え?学校だよ?行きたくないって行っている学校に行くんだよ?それでも行きたいと言う。そうか、そりゃそうか、きっかけがずっと欲しかったんだね。
    母はおうちで遅すぎる昼食を食べたかったが、それより何より学校に行くことを最優先に、でもやっぱり諦めきれずに娘が昼に残していたナポリタンを食パンに挟んで急いで祖母の車に乗り込んだ。

    車の中で支援級の先生に急いでメッセージを送る。

    「娘が甥っ子の迎えに一緒に行くと言っています!」

    「(甥っ子)さんと一緒についていますね!裏玄関からどうぞ!」

    先生の迅速な対応に感謝しつつ、あっという間に学校到着。何ヶ月ぶりだろう。娘も車から降りた。え?降りるの?そして一言「知ってる先生がいないかな?」そうか、会いたいんだね。「どうだろうねぇ(支援級の先生は来てくれると思うけれど)。」

    そして、甥っ子とともに先生が現れて声がなんとか届く距離、顔を見せて手を降ってくれた。

    校舎の中には入らなかったし、ほんの1分ほどの出来事だったけれど、学校に行かなくなってからここまでの時間を考えると、後からじわじわとこの変化に驚いた。

    先生のほうがものすごく感動していたのだけれども、母はあとからその重大性みたいなものに気づく。

    変わらないと思っているこの日々も、彼女のペースでどこかへ向かって進んでいるんだな。

    甥っ子のおうちに着いて、支度をさせてわが家へ。更に支度をして、今度は実家へ。娘がこれまた久しぶりに実家に泊まると言う。

    そして、月のものと待ち疲れと急激な低気圧の襲撃の三重苦による片頭痛に、久しぶりに鎮痛剤のお世話になって泥のように眠る。

    写真は、昨日のランチ会開催後すぐにリセットしたキッチンと会の名残。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

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