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    島縞

    島縞
    シマシマ

    自分のためだけには生きられない

    気配がないまま静かにぬれる景色。

    なんだかクタクタした日は、本当に動かない。
    午後から転んで本を読んでいたら、いつの間にか寝ていた。

    娘が起こしてくれて、「お風呂のお湯ためよう。今日は生姜焼きが食べたい」と。
    こんな風に言ってくれなかったら、私はずっとダラダラと転がっていた。

    そう思ったら、私は娘からいかされていると本気で考える。

    おうちにいながらできる仕事を探して少しでも稼ぐ。
    朝起きて、夜に寝る。
    お菓子で済ませず、ご飯を準備して食べる。

    当たり前すぎるんだけれども、こんな事もできないことがあったりするんだ。

    程度が低すぎてちょっと残念だけれど、ひとはひとのためにこそ生きていけるんだと思う。

    もらったお土産に、芭蕉の句。

    蛸壺(たこつぼ)やはかなき夢を夏の月

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

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