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    島縞

    島縞
    シマシマ

    秋の実り、10年前の想い出

    今日は、午前散歩。長袖羽織って歩いていたらポカポカしてきて、ふたりで腕まくり。

    昨日の犬がいない道をチョイスして歩く。途中迷子になりつつ、歩き進めたらもと来た道につながった。

    「もお。母ちゃんなんでよ!」って言われたけれど、それはそれでいいでしょ。喉も渇いてきたし、帰路につきましょってことで。

    行きの道すがらケイトウの群生にであう。こんなに増える植物だなんて知らなかった。

     

    帰ったらお昼ごはんを食べて、ドリル。いつものごとく、ちいかわに落書きから始まる。今日は少し凝っていて、文字を使って線を表現。モモンガが可愛いポニーテール姿に。最近サボっていたからね、少し長めにがんばった。途中、ちょっと強めに指摘したらふてくされて一時中断。ひっそり泣いたら少し落ち着いたみたい。
    「おやつを食べようよ!」って声をかけたら顔を隠しながらやってきた。仲直りのしるしのかじったクッキーはんぶんこが嬉しい。
    お返しに長崎で買ったマカダミアナッツチョコ。

     

    晩ごはんは、今日届いたササニシキの新米をいただく。精米したてとのことでみずみずしくて、おかず1口に対して2口3口とすすむ美味しさ。秋の実りを存分に味わう。

     

    五島には、こどもよ元気に育てと願いを込めたバラモン凧がある。我が家に飾られているのは、10年前の10月18日、結婚式の翌日にあったコスモスまつりのくじ引きであたったもの。そのとき、娘はおなかの中にいて、きゃあきゃあ喜んで自分が子どものように景品を取りに行く私を見て、旦那さんから「もうちょっと落ち着きなさいよ。」って言われたんだったっけか。島外から来た私の友人も一緒に回っていて、コスモス畑の真ん中でこのバラモンと旦那さんとスリーショットを撮ってもらった。
    それからずっとそっと、わが家でおきることを見守ってくれている。

     

    夜には、娘が借りている絵本を読んだ。文字がないからみた、が正しいのか?
    突如森の中にやってきた移動遊園地。真夜中に人間と同じように楽しむ動物たちが愛おしく、暗いところでは目が光るものもいるリアルさや、最後はゴミを拾ってお片付けしてそんなことなかったみたいに夜明けがきて、またいつもの日常が戻ってくる。
    ただそれだけなのだけれども、言葉がないぶん想像の力で各カットごとに動物が喋りだし、それぞれに物語が生まれるよう。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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