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    島縞

    島縞
    シマシマ

    恋しちゃってるみたいな状態でもいい

    年明けから読んでいる本に感化されて、台湾に行きたいと思った。
    24歳で初めて海外旅行を経験したものの、島に戻ったり出たりがもはや私にとっての海外旅行だった。
    島にいるのに、別の島に行きたいと思うなんて、なんてどうでもいいことを思ったりしつつ、いやいや大小あれど何処だって島じゃないか、とも思う。

    だがしかし、乗り物が好きではない。

    飛行機は怖い。
    短時間で目的地につけるし、と安直に予約していざ飛行機に乗り込み、滑走路に向けて動き出した瞬間、ふわっと浮き上がる感覚を思い出し、乗ったことを後悔する。そして、陸地がぐんぐん離れていく間に、そんな恐怖心も薄れ、再度陸地が近づいてくると、着地の衝撃を思い出してまた怖くなり後悔する。

    船は酔う。
    がんがん波にぶつかる衝撃、視界は海ばかり、空ばかりの揺さぶりに私の三半規管は翻弄される。
    そんな経験もあり、高速船に乗り込み席に着くまでの揺れで、乗ったことを後悔する。

    どうしてこんな私が島に暮らしているのか。
    いつか脱出したい。
    陸続きでどこまでも移動できる場所に住みたい。
    そんなことをしょっちゅう考えるのだけれども、未だに島に住んでいる。
    島は島でいいのだ。

     

    新年平日2日目。
    お客様から後出しでごめんなさいと言われる。
    オッケーオッケー!とリカバリーするも、お客様のお客様にリーダーが謝る言葉に引っかかる。
    お客様をサポートするチームなわけだから、お客様をたてて遜るのも、リーダーがメンバーを責めていないのもわかるので、それ以上はモヤモヤしない。
    それはそれ、これはこれ。
    やれること、やるべきことに、粛々と取り組む。
    以前は、事象と心情を切り離すのが苦手で、ひたすらモヤモヤして、誤解を解こうと躍起になったり、原因追求してばちんとつきつけたり、ぶつかるような対応しかできなかった。
    そうだったよな、と振り返れたのも、切り離す術をなんとなく覚えられたのもここ最近のこと。
    ひとと一緒になにかすることを再開したから気づけたこと。

    後出しじゃん!ってプンプンして、私悪くないよ!ってリーダーにモヤモヤするのもよし。
    そんなもんだと飲み込んで、誤りを先方に謝り、あるべき姿に戻すよう淡々と取り組むのもよし。
    どちらも混在する私でいい。

     

    ところで、この本の著者は神奈川生まれとのこと。
    三十年商店に出会ってから、つい神奈川に過剰反応してしまう私。
    神奈川に片想いしてるみたい。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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