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    島縞

    島縞
    シマシマ

    自分の意志で飛べるかな。

    この1週間はどれだけ寝てもいいんだ。

    今朝は二度寝してしまい、締切2分後にダメ元で学校へ欠席連絡フォーム送ったけれどはね返された。
    そういうシステムなんだから、ダメ元うんぬんの話ではなかろう、と自分に突っ込む。
    布団から手の届くところにパソコンを置き、昨夜のうちに入力して送信ボタン押すだけにしていたというのに。

    電話はしたくない、とウジウジしていたら先生から着信。
    「元気なお声が聞けただけでよかったです。」
    と。忙しいのに、こんな親でごめんなさい。

    以前知人から、欠席連絡フォームに入力する日にちは1週間選択ができるから、月曜に1週間分まとめて送っていると伺った。

    そういう手があると知っているのに、できない。
    毎日送信することで、きっとこちらの生存確認をしているに違いないから、とよくわからない理屈をこねる。
    学校としては、どんな形であれしっかり連絡が来る方がありがたいだろうに。

    どうして身軽でいられないんだろう。
    自ら足かせをつけて、重い苦しいと嘆いている。

    高校の卒業アルバムに『風船のよう』と、地理の先生が書いていたのを思い出す。
    どっか漂ってってしまわぬよう、知らず重しをくくりつけているのかもしれない。

     

    「今日は、お母さんの近くにいたいから一緒に食べよう。」
    何ヶ月かおきに、ダイニングとはひとつづきの自分の部屋で食べている娘が、晩ごはんの支度を手伝ってくれる。
    かわいい。

    「お母さん料理苦手で作りたくないんだけど、15歳になるまではお母さんが作るから、そっからは作ってくれる?」
    とどうしようもないことを言う母なのに。

    漂い風に流されぬよう、しっかりここにくくりつけてくれている。
    ありがとう。

    今晩も、同じ布団で眠る。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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