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    島縞

    島縞
    シマシマ

    お籠り支度はぬかりなく。

    とてつもなく寒い1日。
    明日はこちらにも雪がやってくるらしい。

    惰眠をむさぼる娘のところへ、容赦なく母からの電話が鳴る。
    「今日は買い物行くの?
    天気予報見てないだろうから教えるけど、明日は雪だから、今日のうちに買い物済ませときなさいよ。」

    1〜2日外に出られなかったとて、生きていけます。
    でも、母発の天気予報は非常に助かります。
    雪だけではなく、台風の前にも連絡をくれる母。
    いつまでも甘えん坊の娘だな、と思う。

    週末であることを差し引いても、どこのレジもいつもより長蛇の列であった。

    そういう時に限って、妹はうまく姉をつかうのだ。
    「そっちに行くなら、この店でチーズを買ってきて。」

    姉は甘いから、えー、とか言いながらノコノコと買っていってあげる。
    いつも買っているチーズが分からなくて、LINEから写真を送る。
    返事を待つ間、店内を見て回っていると、『隠し撮りNG!見つけたら通報します』の文字。
    これは隠し撮りではないですよね?確認のための、非常に個人的な、許されるものですよね?と心のなかでひたすら弁明を繰り返す。

    そうしながら、娘と久しぶりにおうちでパンを焼こう!ビスコッティを焼こう!となり、強力粉やら、全粒粉やらをかごに入れているうちに、妹から返信があり、無事に買い物を済ませて店をあとにした。

    小心者につき、すでに写真は消去済み。

    図書館では、予約していた本4冊を受け取る。
    ふふふふ、明日は読書三昧だ。

     

    しかし、石油ストーブはあったかくていい。
    この強いにおいも、18Lを階段で持って上がるのも、手放したいのに。
    このぬくもりが私のからだに巻き付いて、そうそう手放させてくれそうにない。

    実は、夏に実家の母にストーブも灯油缶も譲ったのだけれども、寒さの気配を感じるやいなや取り返した。

    私たちが小学生の頃、ストーブがメラメラとその炎を大きくし、母が必死の形相で家の外へと持ち出してから、ストーブにトラウマを持った母。
    家にストーブを持ち込むことはない(私のストーブも倉庫でホコリを被っていた)のだから、これでよかったのだ。

    賃貸生活では、薪ストーブなんて夢のまた夢。
    オイルヒーターにも憧れているけれど、子どものころから馴染みのないもの、身近に使っているひとがいないものは、なかなか手が出せずにいる。

    明日は籠もる。
    どんとこい、雪よ。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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