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    島縞

    島縞
    シマシマ

    実家の片付け

    今週はあちこちで春一番が吹き、商店もなんだか春めいてみえる。

    海秋紗さん息子くん合格、サキさん息子くん来月のご卒業、おめでとうございます!
    まだ卒業・卒園の子たちがいるのかな。

    娘も来月には10歳。同じ一年の成長でも、節目はやっぱり何か違う気がする。

     

    今日は、実家の片付けの手伝いに出かけた。
    手伝いと言っても、自発的なやつ。
    ちょいとひと月ばかり娘と実家に居候しようかと企み、私たちの生活空間を整える必要があって。
    思い立ったらすぐなものだから、片付けに行くと電話したのは今朝だった。
    母には数日前、ちょっと世話になろうかなって伝えていたから、母もはいはい〜と軽い。父には言っていない。ちょっと面倒なので、事後報告でいいと思っている。

    今はもう、空いている子ども部屋ふたつに詰め込まれたもののいるいらない、掃除、片付け。
    私が小学校入学を控えた今頃の時季に建った家だから、築38年にもなる。
    五島は台風の通り道だったから、しょっちゅう瓦が飛ばされた。いつぞやは小さな小さなネズミが入ってきて、停電で真っ暗な中に寝ている父の足に挟まれて「チユゥ⋯」と小さな断末魔を聞いたこともある。
    シロアリに手酷くやられ、カスカスの壁を修復したあとも、してないあともある。

    結婚して何年目かに、私のものはすべて回収したため、残されていたのは妹と弟のものがいくらかだったけれど、それにしても45Lのゴミ袋に6袋。
    その他金属ゴミやら資源ゴミもあるけれど、ビックリしたのは衣装ケース。
    2部屋だけで10近く出てきた。
    だけでなく、同系統の物をまとめてひとつのところにしまおうと、仏壇の下の扉を開いたら、そこにも空の衣装ケース!笑ってしまった。しかもふたつ。そしてその上にちょこんと乗っていたのは、弟の戦隊モノのおもちゃ。車なんだけど、ガチャンガチャンと変形して基地になるやつ。そこから、ヒーローたちが飛び立つ。確か、ライオンとかシャチ?とかのモチーフだった気がする。きょうだいでよく遊んだのを思い出した。
    流石にいらないでしょ、とゴミ袋に入れる私に、「何でもかんでも捨てられてしまった」とは母の捨て台詞。

    そうはいっても、じいちゃん(父の父)の形見分けで両親がもらったという木箱は、私も捨てなかった。
    しまっておかずに使いなさいよ、と外に出して拭き上げておいた。

    大きい方は割れてしまっているのだけども、蓋にも身にも裏にはじいちゃんの名前の焼印?かっこいい。
    昔はみんな、木の箱に身の回りのものを詰め、結婚生活を送る家に持ち込んだのだとか。
    知らなかった。

    両親の頃には、大きな嫁入り家具のセットが当たり前だったから、実家のタンスも食器棚もテレビ台も、すべて同じテイストの立派なやつ。
    元気なうちに自分で処分しなよ、と伝えたら「絶対処分しない」と断られた。「いなくなってからよろしくね」と。
    5人きょうだいの末っ子長女の母は、蝶よ花よと可愛がられたため、親からの贈り物を手放せないのか、私が淡白なのか。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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