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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    child rearing

    オンライン会議をしているとき。

    隣の部屋でYouTubeを観ていた娘が「私の冠がない〜」(イタリア語)とpoke inしてきた。

    ママはお仕事してるので、ばあばに聞いてね。とあやすものの「冠って日本語でなんて言うの?」と。

    そうだよね、言い方わかんないよね。こうやって日本語を覚えていくのね。

    オンラインの向こう側のみなさんに謝っていたら、「子どもが居るときはこうなりますよね」って理解を示してくれて、本当にありがたい。

    イタリアでは、6月の第1週で学校が終業。そして9月の半ばから、ようやく新学期が始まる。なんと、3カ月まるまる以上の夏休み!

    働く両親にとって、この3カ月はどう乗り越えるか、本当に試練である。

    多くのこどもたちは、6月と7月にはサマーキャンプに参加することになる。朝から夕方まで、いろんなアクティビティを提供してくれる。イタリアにはたくさんのボランティア団体があって、週ごとの支払いでだいたいどこでも受け入れてくれる。

    カトリックの協会がやっていたり、ボランティアの受け皿はとても厚い。

    とはいえ、なぜ3カ月もの夏休みがあるのかは、誰も疑問に思わないみたい。いまの大人もそれで育ってきているからかね。既得権みたいな。

    学校にすべてを任せてしまうのは違うと思うけど、働く親のことをほぼ無視した感じの制度、すごく国の違いが見えておもしろい。いや、3カ月って長すぎだろ。

    日本では7月下旬からだいたい1カ月の夏休み。それでも、子どもを誰が面倒みるか。っていうのは、オペレーションの問題でついてくるよね。

    イタリアの多くの会社は、8月はマルマル閉鎖するっていうところも、いまだに聞く。さすがにマルマルは減ってきたようだけど、2週間は全社的に休みというところも多い。

    だからイタリアの経済って成長しないんだろうなーとも思うけど、それはわたしが日本人だから感じるのかも。一方でワーカホリックな日本は、もうちょっと休んでいいよね。

    子どもは、みんなで育てる。それが実現している世界に、ずっと住みたいと思っている。

    五島の梅雨の合間のビーチにて↓

    書き手

    sophy

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    イタリア・ベルガモ/45歳

    ©30YEARS ARCADE