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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    do you need help?

    名古屋→羽田→フランクフルト→ミラノ

    合計24時間を超えるフライトが終わった。

    ひとりだけだったらどれだけ楽だったろう、と思うのと同時に、ソフィが一緒に居てくれたから楽しかったとも思える。

    23キロマックス×4つのスーツケースに収まりきらない荷物は、機内持ち込みの小さなスーツケースに入れた。

    足元の狭いスペースにはふたりのリュックが収まりきらず、半分以上あたまを出してる。

    というわけで、スーツケースは頭の上のスペースに持ち上げて収納する。

    パソコンとかの機材が入っていて、結構重い。

    肩までは持ち上げられるんだけど、そこから頭の上までがなかなか上がらない。

    2回トライしてみて、無理だったので目の前に座っていた日本人のお兄さんに

    「助けてもらえますか?」

    と言ったら、立ち上がって助けてくれた。

    日本人のコミュニケーションは、往々にしてこういうシチュエーションがある。

    数年前に地元の名鉄に乗ったときも、ベビーカーを電車に乗せるのを手こずっていたところで、あんまり手を貸してくれた人はいなかった。

    でも「助けてもらえますか?」

    と声を発すれば、誰かは助けてくれる。

    フランクフルトで乗り継ぎをしたときに、同じように頭の上のスーツケースに手こずりそうなとき、すかさず You need help? と声をかけてくれたおじさんがいた。

    彼が特に周囲に気遣いができるおじさん、というカテゴリではないんだと思う。ただ目に入った範囲で、困ってそうな人がいて、自分にできそうなら手を貸すことを申し出る。

    ただ、それだけなんだと思う。

    だから私も、もし自分が困っていないとき、余裕があるときに、ちょっとだけ困ってそうな人がいたら、声をかけてみることにしている。

    日本語だったら、「大丈夫ですか?」「お手伝いしますよ」

    たったそれだけ。

    自分の2メートルの範囲でできることだね。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/45歳

    ©30YEARS ARCADE