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Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2024年8月4日
do you need help?
名古屋→羽田→フランクフルト→ミラノ
合計24時間を超えるフライトが終わった。
ひとりだけだったらどれだけ楽だったろう、と思うのと同時に、ソフィが一緒に居てくれたから楽しかったとも思える。
23キロマックス×4つのスーツケースに収まりきらない荷物は、機内持ち込みの小さなスーツケースに入れた。
足元の狭いスペースにはふたりのリュックが収まりきらず、半分以上あたまを出してる。
というわけで、スーツケースは頭の上のスペースに持ち上げて収納する。
パソコンとかの機材が入っていて、結構重い。
肩までは持ち上げられるんだけど、そこから頭の上までがなかなか上がらない。
2回トライしてみて、無理だったので目の前に座っていた日本人のお兄さんに
「助けてもらえますか?」
と言ったら、立ち上がって助けてくれた。
日本人のコミュニケーションは、往々にしてこういうシチュエーションがある。
数年前に地元の名鉄に乗ったときも、ベビーカーを電車に乗せるのを手こずっていたところで、あんまり手を貸してくれた人はいなかった。
でも「助けてもらえますか?」
と声を発すれば、誰かは助けてくれる。
フランクフルトで乗り継ぎをしたときに、同じように頭の上のスーツケースに手こずりそうなとき、すかさず You need help? と声をかけてくれたおじさんがいた。
彼が特に周囲に気遣いができるおじさん、というカテゴリではないんだと思う。ただ目に入った範囲で、困ってそうな人がいて、自分にできそうなら手を貸すことを申し出る。
ただ、それだけなんだと思う。
だから私も、もし自分が困っていないとき、余裕があるときに、ちょっとだけ困ってそうな人がいたら、声をかけてみることにしている。
日本語だったら、「大丈夫ですか?」「お手伝いしますよ」
たったそれだけ。
自分の2メートルの範囲でできることだね。
書き手

sophy
イタリア・ベルガモ/45歳
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