お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    mammography

    イタリアの病院は、あんまり暗い感じがしない。

    なんでかって考えてみたところ、みんながワイワイガヤガヤ話してるからかな、と思った。日本は病院に限らず、電車とかもしーーーずかだね。

    もちろん、いろんな思いを抱えて病院に来ている人だらけなんだろうけど、入口にあるカフェでいつもと変わらずまずカフェ、とかカプチーノを飲んでいるイタリア人たちをみると、ちょっと元気をもらえる。

    45歳を過ぎたので、ロンバルディア州の保険局から乳がん検診に呼ばれた。

    6月にマンモグラフィー、つまりX線検査(胸をギューッと押しつぶして取るやつね)をやって、そのあとのフォローアップでエコーの検査があるという。ほんとはマンモグラフィーのすぐ後にやらなきゃいけないプロトコルらしいが、私は日本に2ヵ月行っていたので、電話口で予約係の女性が「なんてこった」というような反応をしながらも、イタリアに戻ってからのすぐの予約を取ってくれていた。

    イタリアの健康保険システムは、住んでいる州によってサービスの手厚さに差があるものの、基本は無料だ。日本みたいな国民皆保険があるわけではなく、その分、働く人は税金をたんまり取られているので、医療費がタダになるというわけ。だからといって日本みたいにはいかないところが、ミソだ。

    医者に診てもらいたくても、当日なんて無理、ということはたっくさんある。言わんがな、大きな病院での検査となったら、数カ月、半年待ちは当たり前。

    それをファストパスのようにスキップできる仕組みがあって、プライベートの保険に入ってると、料金を払うことで早くドクターに診てもらえたりするルートもある。やっぱり、資本主義だ。

    今回のドクターは女性で、私が日本人だと知って「去年日本に旅行に行ったのよ〜」とめちゃくちゃ嬉しそうに話しながら、私の胸と脇にジェルを塗りエコーをし、最終診断してくれた。そういうとこも、ちょっとカジュアルでなんか良い。

    目の前にいる相手と、対話すること。きっと、話す内容なんて、なんでもいいんだ。それで、その瞬

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/45歳

    ©30YEARS ARCADE