「ぬかるみ」を知る
今日の午後、私が作業をしている隣でリーダ...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2024年8月27日
北イタリア、スイスの国境に近いところにあるコモ湖に1週間滞在している。
ソフィの夏休みが、あ〜、3か月ものこのお休みが、ようやく終わろうとしている。その締めくくりに、ここにやってきた。ソフィは初めてのセイリングレッスンを受ける。
初日から、さっそく水の上に子どもたちだけで出すところが、まずやらせてみる、という感じで好きだと思った。マストの組み立て、マストをボートに立てるところ、ボートを水際まで運んで、湖に浮かべる。そういうすべてのステップを、子どもたちにやらせる。
ソフィは初めてだけど、もう手慣れた感じでマストを組み立てる子がいるから、その子たちと一緒にやる。先生は付きっきりではなく、近くでだべっているから笑、分からないときは聞く。ただそんだけのシンプルな取り組み。
こういう、ある意味放任プレーが、子どもたちの自主性を育てるんだろうな、ってイタリアに来て感じる。だから、小さい子どもでも、自分の欲しいものや、必要なことを、自分で手に入れようとするんだろう。手に入れるために、聞く。そして、話す。
母にソフィのセイリング動画を送ったら、「いきなり子どもたちだけで水の上、大丈夫?どうやって戻ってくるの?」と。たしかにそうだ。
なんとかなる、いや、なんとかする。っていうケセラセラ精神が、イタリアには自然と根付いてるんだろうか。先生は「ライフジャケット着てるから〜」と笑った。そうだ。命は守られている。あとは、何に挑戦するか。
挑戦できるような環境を整えてあげられるか。ちょっと逞しくなったように見えるソフィを遠くに見つめながら、そこなんだろうな、と私は思った。
イタリア・ベルガモ/45歳