あん肝
佐島ランニング途中の浄楽寺朝市。よせばい...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2024年9月25日
夫のお兄さんの奥さんは、スウェーデン国籍を持つ。19歳まではチリで育った。もう30年近く前にもなる当時、チリの国勢が不安定だった。だから家族でスウェーデンに移住をした。お父さん以外は、スウェーデン語もまともにわからない状況だったそうだ。
マルセーラ(この義姉)はもうイタリアに住んで15年近くになるので、ネイティブのようにイタリア語を話す。もともとスペイン語自体がラテン語族なので、とてもイタリア語に近い。
彼女の両親であるホアンとアンジーは、スウェーデンでもほとんどスペイン語を話して過ごすそうだ。スウェーデン語はめちゃくちゃ難しいらしい。でもマルセーラの弟や妹は、幼いころに移住をしたので彼らの間ではスウェーデン語で話すんだと。
マルセーラのところにストックホルムからホアンとアンジーが訪ねてくるときは、わたしも必ず会いに行く。
大学生のときに2年間、スペイン語を習ったよ。
と、いまでもギリギリ覚えているスぺ語で話しかけてから、アンジーは、ほぼスペイン語でわたしにいろいろと話をしてくれるようになった。
移住を決めたときのこと。双子を妊娠したときのこと(すでにマルセーラとその弟がいたので、4人になるとわかってかなり衝撃だったそう)。母国のチリがどれくらい美しいか。ストックホルムの夏と冬がどれほど美しいか。
ホアンがアルツハイマー型認知症で、同じことを何度も聞くようになったこと。ソフィが2歳でまだ話をしなかったころ、NoNoNo〜ばっかり言ってたこととか。
アンジーと話をしていると、言葉がわからなくても、伝え合えるもんだと実感する。たぶん、20%くらいしか理解できていないけど、彼女の気持ちは伝わってくる。
自分の両親が日本にいて、遠くに居るからこそ、ストックホルムからウーバーとライアンエアーを乗りこなして会いに来てくれるアンジーとホアンのことを、自分の父母(歳的には祖父母くらい)だと思えるのかもしれない。愛だね。
Hasta mañana.
また明日
そう言って、しばしの別れのハグをした。
編み物がとっても上手なアンジーが編んでくれた帽子をかぶってる写真を見つけた。ソフィが2歳くらい。
イタリア・ベルガモ/45歳