シンデレラの日
元々半同棲みたいな暮らしをしていたので、...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2024年9月29日
教科書をナルハヤで持ってきてください。というメッセージが先生から届いた。
実はイタリアの学校で使う教科書は、学校で配られない。学校側はリストを用意するだけで、それを持って生徒が自分たちで本屋に出向きオーダーする必要があるわけだ。
住んでいる地区にひとつだけある本屋さんがとても親切だということを聞き、マンマからも地産地消ならぬ地元に金を落とす的なサゼッションまでいただき、去年もそこでオーダーした。メールの履歴をほりだしてみると、9月に入ってすぐにオーダーして2週間強で準備ができたので引き取りに来てね、というメッセージがあった。
そうだった。去年は8月いっぱいまで日本に一時帰国したから、9月にイタリアに戻り、学校が始まるギリギリのところでゲットしたんだった。
今年は8月半ばにその本屋さんに行ったら、夏休みで20日までお休みという張り紙が。8月中にオーダーできれば間に合うよね。と思ったので、8月23日にソフィを連れてオーダーしに行った。
ところが… ここはイタリアだった。
9月半ばに学校が始まってもメールの1通も届きやしない。状況を尋ねると、まだですのお待ちください。とだけ。。イタリアらしさが爆裂しすぎている。
いよいよ学校で先生に「教科書はまだ??」と聞かれ、ひとりだけコピーしてもらった紙にワークをして家に戻ってきたソフィ。ようし、それなら一緒に本屋に行って直談判しよう!
というわけで、また本屋に出戻った。そこで、店員さん(ま、オーナーさん)から直接ことのなりゆきを聞いたソフィは、ようやく状況への納得、というか諦めを受け入れる気持ちがが整ったようだ。
本屋曰く、今年はなぜかサプライヤーの印刷と配送が滞っていて、この地域の学校でもまだ一人も教科書を持ってないクラスがあるのよ。今度はもっと早くオーダーしてね。と… 正気でそれを言うかい。1か月以上も待たせておいてさ。
来年は、街中の本屋に乗り換えようと思う。もうちょっとマシなことを祈りつつ。でもここはイタリアってことも常に念頭に置きつつ。アーメン。
イタリア・ベルガモ/45歳