#人生最後の
息子10歳のお誕生日。10年はそれなりに...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2024年10月16日
夫はいま、週に半分だけ家に帰ってくる、半分単身赴任。
月曜日の朝に1時間半かけて職場に行き、金曜日の夜に家に戻る。週の間は、オフィスの近くに部屋を借りている。
いまどき、リモートワークすればいいのに、と思うんだけど、彼としては会社に居なきゃできないことがあるらしい。
思えば、わたしたちは結婚してから13年くらい。婚姻届けを出した日は覚えているが、何年だったかは覚えていない。わたしたちは、結婚記念日を祝ったりもしない。とてもドライな関係だと思う。
イタリア人の夫なら、花束くらい毎年くれてもいいのに、と思うんだけど、ただの一度もない。その気があっても忘れてしまう、のではなく、その気がない。もしかしたら、結婚していることも忘れているのかもしれない。まあ、もともとそんな人だ。
こんなドライな関係で居るのは、実はこの13年くらいのあいだで、一緒に暮らした日々が短いからだ。日数で数えてみても、たぶん、合計すると5年分くらいしか一緒に暮らしていない。
最初の頃は情熱的だったかと言えば、そうでもない。最初から、遠距離恋愛だったし、結婚してからも、すぐに単身赴任状態だった。
客観的に見ると、そんなに離れている期間が長いと、会った時には情熱的になるんじゃないか、とか思うけど。なんか、最初から薄まっているから、濃くならない。不思議な関係だ。
たぶん、今後も数十年、婚姻関係にはあると思うけど、一緒に暮らす時間は、薄いままだと思う。娘と離れて薄まるのは想像するだけでこころがキュンとなるけど、夫はこのままがいい。そういうふたりだ。
わたしがこんなことを日本語でしたためているとは、知る由もない。こんな気持ちをわざわざ英語やイタリア語にして彼に伝えようとも思わない。それでいいのだ。
そろそろクリスマスモードになってきた街並み。黄色い街灯がほとんどなのが、好き。
イタリア・ベルガモ/45歳