My little corner of the world.
子供の通う学校は、住宅街に突如現れる。 ...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2024年10月17日
ここは、どこだろうか… と、久しぶりに思った。
私が住んでいる、ベルガモという街。ここで学校に通う子どもたちの20%がイタリアパスポートを所有していないというデータがある。
それをまざまざと実感した日だった。道に路駐してある車は、ピカピカに磨かれたイタリア車、ドイツ車、なかには日本とか韓国の車だってある。
でも、歩いている女性は、ヒジャブ(スカーフ)をまとっている。ヒジャブとは、覆うこと、隠すこと、を意味するアラビア語だそうだ。 イスラムの女性は、イスラム教の経典コーランの教えに従って、ヒジャブをまとう。イタリアの街中でも、ヒジャブをまとう。
この日は、ソフィが演劇レッスンのお試しをする日だった。学校帰りに、普段は歩いたことのない通りを歩いて、その劇場まで向かっていたところで、わたしたちは、ヒジャブの女性たちと何度もすれ違ったのだった。
イタリアは、ドイツやフランスに比べると、圧倒的に移民の数が少ないと言われている。でも、日本に比べたら、圧倒的に移民が暮らしている。これを書いている私も、イタリアパスポートを所有していないので、移民のひとりである。
国際化とは、はて。何を意味するのだろうか。
異なることを、互いに受け入れること。そこに、ジャッジメントを付け加えず、そのまま受け止める。自分が、移民として周囲にそう受け止めて欲しいように、わたしも、他の異国の地からやってきた人たちを、そのまま受け止めたい。
イタリア・ベルガモ/45歳